小樽市内小中学校図工美術展 個性溢れる平面・立体818点

 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、2019(平成元)年度を最後に休止されていた、小樽市教育研究会主催の小・中学校図工美術展が、1月25日(水)から、市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリーで始まった

 

 2022(令和4)年度は、17の小学校から330点、12の中学校から488点の合計818点の立体・平面作品が展示され、子どもたちの芸術性溢れる素晴らしい作品を、一堂に鑑賞できる貴重な機会となっている。

 

 当番の教育委員会担当者は、「各校で選ばれたとても素晴らしい作品が並び、学年が進むにつれ、細かい所も表現されている」と話した。

 

 多目的ギャラリーは、小学生が図工の時間で制作した力作揃いで、小学校1年生は、画用紙いっぱいにひまわりや朝顔、恐竜に乗った絵など楽しい絵画が並び、学年が大きくなるにつれ、細かいところも丁寧に観察して描かれ、どの作品からも真剣に取り組む姿を伺い知ることができる。

 

 3年生は木をモチーフに、学校の木・元気な木・大きな木など、気に入った木をそれぞれに工夫して表現している。

 

 立体作品では、スポーツをする人を紙粘土で表現したり、松ぼっくりを使って「山の秘密基地」や「雨上がりのすみか」を制作したり、丁寧に作られ作品からは夢が感じられた

 

 市民ギャラリー1・2では、中学生が美術の時間に制作した見事な作品を展示。

 

 会場に居合わせた、小樽市立菁園中学校で小樽市教育研究会図工・美術部会の佐藤教諭に聞くと、1年生の風景画は、夏休みにタブレットで気に入った風景を撮影してスケッチしておき、2学期に学校で絵に仕上げ、「写真の活用の仕方もより良い方法で、自画像では、内面の表現など個性をどう出せるかを考え、部会でも試行錯誤している様子をどう伝えられるか、技術よりも表現・思考・判断を重視している。せっかくの機会なので、小樽の子どもたちの作品をぜひ見に来てください」と来場を呼び掛けた。

 

 石そっくりな「石の模彫」や、ペーパーナイフ、私を支えるものと題して版画で制作され、メッセ―ジも添えられている。画用紙での作品が多い中、キャンバスを使った模写や手間暇かけたドライポイント、季節を感じる和菓子のデザインなど、製作の楽しさも伝わってくる。

 

 令和4年度小樽市小・中学校図工美術展 1月25日(水)~29日(日)10:00~17:00

 市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリー 入場無料

 

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