小樽百貨UNGA↑(色内2)では、小樽市総合博物館(手宮1)本館で3月5日まで開催中のアイヌ工芸品展「アトゥイ海と奏でるアイヌ文化」に併せ、一般社団法人阿寒アイヌコンサルン(釧路市阿寒町)の協力で、アイヌの美しい手仕事展を、1月10日(火)から開催している。
アイヌ文様を施した有田焼とコラボレーションした皿や、イチイの木を使用したバターナイフ、アイヌ刺繍のランチョンマットなど、作家9名の10種類のテーブルウエアを展示販売している。
阿寒アイヌコンサルンは、アイヌ民族の誇りが尊重される共生社会の実現と多様な文化の一層の発展に資することを目的として、2019(令和元)年8月に設立された。
北海道の先住民族アイヌは多様な文様を衣類や道具に施し、手彫りでアイヌ文様を細工してくり抜いた鉢(ニマ)や盆(イタ)をはじめ、有田焼とアイヌの2つの文化をコラボレーションした皿は、3名の木彫作家がアイヌ文様を木型に掘り、有田焼の窯で焼いた鋳込皿で、青磁(せいじ)と飴釉(あめゆう)の2色を製作、サイズは5寸(約15.15cm)と7寸(約21.21cm)。
2名の作家による4寸(約12.1212cm)の染付絵皿が6種類もあり、来場者の注目を集め、すでに追加販売しているという。
皿を購入した女性は、「博物館でアトゥイの特別展を見に行って、インスタグラムを見て、楽しみにしてきた。博物館ではアイヌ文様は、服に細工したり、木に彫ってあったが、ここでは、有田焼とコラボして焼き物になり、先住民族の文化を取り入れていて珍しいと思った。気に入ったものが見つかり、普段の生活にも使いやすそう」と満足していた。
矢野梢店長は、「日常に馴染みやすい工芸品が並んでいますので、ぜひご来店お待ちしています」と話し、会場には、有田焼とのコラボレーションに関して、木彫作家らのコメントが映像で流れている。
継ぎゆく、アイヌの美しい手仕事展 1月10日(火)~25日(水)11:00~18:00