9月29日(木)と10月6日(木)の2度に渡り、認知症を患う高齢者を小樽商科大学付近から警察署まで安全に同行した、ゼミ仲間の同大3年の須貝果歩さん(21)・入江菜月さん(21)・田澤歩佳さん(21)・元木菜穂さん(21)・小林利駆さん(21)・領家綾音さん(20)に対し、高齢者保護とに協力したとして、11月10日(木)、小樽警察署(富岡1)・本間博幸署長と北海道警友会の白井登小樽支部長が感謝状を贈呈した。
9月29日18:00過ぎの夕刻、ジャンバーも着ずに薄着で家から出てきた様子の高齢女性が、何度も同じことを聞いてきて、自分たちだけでは対処できず警察署まで連れて行ったほうが良いと判断。また、10月6日にもこの前と同一人物だと思う高齢女性を見かけ、警察署まで同行した。
本間署長は、「商大生には以前にも人身保護してもらった。いち早く的確に対応し、生命の危険にさらさせることなく、寄り添って連れて来てくれて感謝している。今後とも理解と協力をお願いしたい」と話した。
元木さんは、「警察に入る機会がなく、初めて訪れて、立派な額に入った感謝状をもらい嬉しい」と話し、小林さんは「今後もこのような場面に遭遇したら、積極的に助けたい」と話した。
小樽桜町郵便局局員の馬場博子さんと渡邊貴大さんの2人は、特殊詐欺被害防止に尽力したとして、同じく感謝状を贈呈された。
年金支給日の10月14日(金)、いつも息子さんの車で来る顔見知りの高齢女性が、タクシーを使って午前中と午後に来店し、繰り返し現金を引き出していることに不審感を抱いた馬場さんが、既に帰宅した女性に電話をかけ、現金の使途などについて聞くと、「息子からの電話で間違いない。息子の会社の人が取りに来る」の一点張りで、これは詐欺に遭っていると見破り、誰が来てもドアを開けないように伝えた。
すぐに女性宅へ向かった同僚の渡邊さんは、犯人からの電話に出て気転を利かせ、「名前は?苗字は?」と聞くと切られたという。
馬場さんは、「本当に良かったという気持ちにはなれない。タクシーだったり息子さんがいなかったことの会話をしていれば、最初に騙された分も防げたのでは?と心残り。普段と違う時は確認しようと思った」と話し、渡邊さんは、「電話に出た時に上手くやっていれば、犯人が自宅まで取りに来て、犯人が逮捕まで繋がったのでは」と残念に思っていた。
防犯担当の西野博之小樽住吉郵便局長は、「変だと思って、家にまで走って行き凄いと思う。局員は、特殊詐欺被害防止に関して警察署の協力もあり、日頃から防犯の意識を高く持っている」と話した。
本間署長は、「1件目は被害にあり残念ではあるが、連携した形で2件目には大きな被害に遭わず、ありがたい。毎回そうだが、気づいていないとなかなか対処できない、引き続き、来店したお客さんに気配りをしていただき、被害防止に協力をお願いしたい」と話した。
◎関連記事