新1号井と貯湯槽 |
使用停止の1号井 |
2号井 |
貯湯槽の建物 |
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小樽の奥座敷の静かな温泉郷として知られる朝里川温泉で、小樽市が管理する源泉の貯湯槽から、11日間は水道水100%、8ヶ月間は水道水30%を加水して、同温泉を代表するホテルや高級旅館など8施設に供給していた「温泉水増し」(朝日新聞9月10日付朝刊)が報道され、10日(金)小樽市役所には、多数の報道陣が集まり、市はその対応に追われた。
水道水100%を供給したのは、2002年12月16日から26日までの計11日間。また2002年11月下旬から2003年2月中旬の3ヶ月間と、2003年11月中旬から2004年3月末までの5ヶ月間の計8ヶ月間は、水道水を30%加水して供給していた。
これは、新泉源の掘削で、配湯設備に泥水が混じっため、温泉の供給を止めたのと、レジオネラ菌の検出でひとつの源泉の使用停止を迫られ、湯量不足から、それぞれ水道水を加水して供給したという。
「あくまで緊急避難的に行ったもので、現在は湯量も足りており、加水はしていない」(山崎範夫経済部長)というが、2003年秋のレジオネラ菌の検出に続く、温泉水増しが明らかになったことで、市のズサンな源泉管理が大きく問われることになった。
朝里川温泉の8施設に供給している市の源泉は、1号井はレジオネラ菌で使用停止となり、3号井の掘削は失敗し、現在は新1号井と2号井の2本の源泉で供給している。
新1号井は26℃、2号井は36℃で、この2つが貯湯槽で混ざり、31.3℃で各施設へ供給されている。この温泉温度から8施設は加温し、循環ろ過式で入浴客に提供される。
◎市の配布資料