小樽がらす市実行委員会(市内12工房・木村直樹実行委員長)では、小樽のガラスの魅力を発信するグラスデザインコンテストを実施し、応募総数306点の中から、最優秀賞に朝里小学校4年の高田楓さんの「?(はてな)色のグラス」を選んだ。
今年は、国際ガラス年2022特別賞を設けたことで、例年市内在住の小学4年生以上を対象としている応募枠を、市内在住要件を除いて広く募集した。
最優秀賞1点・優秀賞2点・入賞3点・国際ガラス年特別賞3点(小学生・中学生・一般)の受賞作品9点はを、市内5工房がデザインに基づき造形している。
小樽il PONTE(色内2)では最優秀賞作品の高田さん考案のグラスを、同工房の永田琢也さんとスタッフ2名が制作。9月28日(水)16:00からの制作見学会には、高田さんが母親と一緒に訪れ、「いろいろな色のジュースを入れて飲んでみたい」と話し、最優秀賞受賞を喜んでいた。
高田さんの作品は、透明なガラスを使い、花をモチーフにグラスの表面に30枚ほどの透明な花びらを付け、グラスを支える土台は葉っぱになっている。オレンジやピンクなどのジュースを注ぐと、ジュースの色でグラスの色が変わるアイディアも評価された。
制作する永田さんは、「はてな色のグラスのタイトルも素敵で、形からもアイディアが詰まっていてる。グラスになった時も使った時も綺麗だと思い選んだ」と絶賛した。
最初の吹きガラスの段階で、高田さんも息を吹き込む体験をし制作過程を間近で見学した。徐々に自分がデザインしたグラスが形になると、興奮した様子で見入っていた。完成後は、スタッフと写真撮影し、思い出深い時間を過ごした。
グラスは1時間ほどで完成したが、熱いため冷却庫で冷まし、高田さんの手元に届くのは表彰式後の12月か1月頃を予定している。
グラスデザインコンテストは、2010(平成22)年の第2回小樽がらす市が始めたが、2020(令和2)年は、新型コロナウイルス感染症拡大により中止なり、2021(令和3)年は小樽がらす市は中止となり、グラスデザインコンテストは開催している。
10月14日(金)〜24日(月)にJR小樽駅コンコースで、12回目となるグラスデザインコンテスト2022の受賞作品9点と佳作8点の応募作品を展示する予定。
◎関連記事