安全・安心に! 3年ぶりの車いす点検ボランティア

 一般社団法人札幌自動車整備振興会小樽余市支部(廣瀬堅一支部長)と一般社団法人小樽自動車協会(廣瀬堅一会長)では、小樽市と余市町の車いす約90台の整備点検ボランティアを、9月21日(水)13:00から小樽市役所(花園2)本館裏の中庭で実施した。

 

 3年ぶりとあって、これまでよりも多い約90台の車いすが集まり、同協会加盟のプロ整備士15名と役員合わせて約20名が点検を行った。

 

 2010(平成22)年から、地域貢献活動の一環としての取り組みが始まり、今回で11回目となる。

 

 会場には、小樽市福祉部や保健所・社会福祉協議会・市民会館などの公共施設等や余市町で使用されている車いすが持ち込まれ、開始時間よりも早めに集まった整備士らが、使い慣れた自前の工具を持参し点検表に従って丁寧に整備した。

 

 不備が無くなった車いすには点検終了シールが貼られ、不具合が見つかった場合は応急処置が施され、整備が終わったものから、再び畳まれ車の荷台に積み込まれて所定の場所に運ばれた。

 

 整備士のひとりは、「タイヤの空気が減っている車いすが目立った。タイヤの空気は自然に抜けるため、日頃の点検が必要。また、良く使うブレーキの利きがあまいものも多く、ブレーキの利きを良くした」と話した。

 

 11台の車いす点検を希望した小樽観光協会の下内仁総務管理マネージャーは、「やるとやらないでは違うので、大変助かる」と感謝した。

 

 廣瀬会長は、「3年ぶりに開催し、メンテナンスを待っていただいていたため、持ち込まれた台数も多かったが、多くのスタッフが手伝ってくれていた。社会貢献の一環で、業界のアピールも兼ねて実施している」と話した。

 

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