令和4年小樽市議会第3回定例会で、9月12日(月)13:00から会派代表質問を行い、自由民主党・濱本進議員と共産党・酒井隆裕議員が質問に立った。
濱本議員は、2期目の迫俊哉市長に対し市政執行などを質問し、8月31日(水)に行われた豪雨を想定した総合防災訓練についての所感について尋ねた。
迫市長は、「昨年度から模擬的に災害本部を設置し、その運営訓練を合わせて行う中で、適宜、対応を判断し指示する実践的な訓練に切り替えた。今年度の特徴は、全国的な豪雨や土砂災害の頻発を踏まえ想定した。
実際の災害発生時には、輻輳(ふくそう)する災害情報をいかに迅速に整理し、的確な判断を行っていくか課題であると認識。実効性のある災害対策本部訓練を積み重ねる必要がある」と答弁。
市長選挙前の市長のまちづくりの対する基本的な考え方について、「安全で安心な市民生活を支え、強みを生かした経済政策・将来を趣向したまちづくりをすすめ、人口減少に歯止めをかけ、安定的な自治体経営のもと、市民の皆さんが豊かで幸せに暮らせる街を実現する」と書かれ、その中にある自治体経営とは、どのように定義されているか質問した。
迫市長は、「本市の自治体経営とは、目指すべき姿は、地域資源を最大限に活用した経済対策を推し進め、新たな雇用や所得を生み出し税収増を図り、市民サービスを維持することで、地域における経済と生活の好循環を実現する。
安定的な自治体経営とは、社会構造が絶えず変化する環境にあっても、長期的な視点に立ち、時代の変化に対応できるまちとして、持続可能な地域社会の形成を図ることが安定的な自治体経営と言えるものと考える」と答弁した。
酒井議員は、副市長の人事について質問し、「現市長の小山秀昭副市長の任期は12月4日までとなり3ヵ月程度残っている。副市長人事は適切な時期に提案したい」との答弁に、12月4日に迫っていて、臨時議会か先議かであるが、先議は緊急性があるものに限られるため、今回の最後にもってくる方が問題ない」と再質問。
迫市長は目途ができたら議会に相談したいと理解を求めた。
また、朝里の水を守る会らが猛反対している、朝里川温泉地区トンネル発生土の受入候補地については、「7月26日に北海道から、受入候補地の下側が土砂災害警戒地域に指定され、住民が安全性に不安を抱き、理解を得ることはますます困難となり、開業時期に影響を及ぼすことが懸念される。
北海道新幹線の早期開業を要望してきた本市は、ほかに受け入れる土地を再考するよう鉄道・運輸機構に申し入れたところで、機構の反応は、申し入れの趣旨を理解し、対応策の検討を進めてもらえると考える。
決定しているところでは、塩谷4丁目民有地・塩谷4丁目の私有地・見晴町の民有地で、合わせて約30万㎥では受入可能量が不足しているため、新たな受入地を見つける必要がある」と答えた。
9月13日(火)13:00からは、公明党と立憲・民主連合の会派代表質問と無所属による質問を予定している。
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