小樽龍宮神社(稲穂3・本間公祐宮司)では、はやぶさ2が小惑星リュウグウへタッチダウンした日時の7月11日(月)10:06に合わせ、3周年記念と拡張ミッション安全祈願祭を行った。
併せて、2026(令和8)年7月に接近通貨する「2001CC21」、2031(令和13)年「1998KY26」への安全祈願祭も行われた。
はやぶさ2は、2014(平成26)年12月に打ち上げられ、2019(平成31)年2月に小惑星リュウグウに着陸。表面の砂などをカプセルに採取し、4月には地面に大きな穴を開けることに成功。7月に再び着陸して地下の砂などをカプセルに入れて地球に持ち帰り、2回目のタッチダウンに成功した。
原寸大のはやぶさ2(6m×4m)を展示した同社殿には、宇宙啓発活動を実施するNPO法人ギガスター(愛知県知多郡武富町)の間瀬康文代表と関係者1名が参加。宇宙航空研究開発機構JAXA(ジャクサ)からは新たなミッションのリーダーらがZoomで参加した。
同神社では、探査機がサンプル採取に挑んだ小惑星の名前が「リュウグウ」であったことにちなみ、2020(令和2)年8月23日(日)15:00から、はやぶさ2再突入カプセル帰還安全祈願祭を、12月30日(水)14:00からはやぶさ2地球帰還報告祭を開いている。
小惑星から持ち帰ったものを調べると生命の起源に欠かせない物質である水とアミノ酸が含まれていて、生命の起源の謎を解く手がかりとなった。
はやぶさ2プロジェクトは6月末で解散し、2020(令和2)年12月、地球帰還後、カプセルを分離して深宇宙へ飛び立ち、新たなミッション「2つの小惑星」を目指す拡張ミッションへと引き継がれた。
本間宮司は、「前回は、持ち帰った報告祭だったが、今回は、持ち帰った資料が私たちの期待通りの水やアミノ酸で、生命の源となるものを持ち帰った事が明らかになった報告祭だった。私としても嬉しい事だった。
はやぶさ2の原寸大の模型がリュウグウ神社にタッチダウンした記念も込めて開かれた。前日の日曜日に結婚式を挙げた人もいて、一生の思い出になると喜ばれた。宇宙や未来の明るい話題で、子ども達にも夢を持ってもらえるような式典だったと思う」と、話した。
関連事業として、小樽市総合博物館 本館(手宮1)エントランスホールで、7月16日(土)〜31日(日)に、はやぶさ2の実物大模型を展示し、解説パネルで小惑星探査について紹介する特別公開「小惑星探査機はやぶさ2」を開催している。観覧無料。
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