小樽道新文化センター「日本画入門」教室展(岡惠子講師)と、その生徒だった古平町出身の須貝恵美子さんの遺作展「須貝恵美子が遺した心と視点展」が、110点の作品を展示し、7月13日(水)〜18日(月・祝)に、市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリー・市民ギャラリー2で開かれている。
須貝さんは、日本画入門教室を2012(平成24)年から2020(令和2)年12月の年末最後の教室まで受講。生前、この教室を心のよりどころとしていたという。
会場には、丁寧に書かれた自宅の庭先のどくだみや干し柿・あじさい、先生が画題に持ってきたビワやダルマノリウツギなど、花々のスケッチや沢山描いたスケッチ帳、教室で学んだ日本画の作品を展示している。
同時に、同教室展が初開催され、岡講師をはじめ、生徒8名の作品を一同に展示。これまで教室で取り組んだ作品を出展し、日本画独特の色合いや金箔を施すなど、様々な技法を取り入れた見事な作品が並んでいる。
工藤葉子さんは4点を出展し、日本画院に出展し奨励賞を受賞した「白い花」は、洗ったり・削ったり・テープを貼るなど工夫を施した下地の上にバラの花を描き、道展に入選した「追憶の彩(いろ)」は100号サイズで、絵に物語を感じさせる作品。
日本画にも流行りがあり、レンガ調に仕立てたり、立体感ある額に収めるなど、教室に通うことで今の日本画を学ぶことができるという。
教室に通って7年の西村るり子さんは、これまで書き溜めた作品9点を出展し、ライトを内蔵した作品や猫や花を題材にした作品が並ぶ。
工藤さんと西村さんは、「教室では芸術の世界が広がり、描く喜びを感じ、素晴らしい作品に感動し楽しみながら教わることができる。一緒に絵を描きましょう」と呼び掛けた。
須貝恵美子が遺した心と視点展
道新文化センター日本画入門教室展
7月13日(水)〜18日(月・祝)10:00〜17:00(最終日16:00)
市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリー2 入場無料