小樽市議会は、6月13日(月)13:00から2022(令和4)年第2回定例会を開き、自由民主党・須貝修行議員と、立憲市民連合・面野大輔議員が質問に立った。
須貝議員は、今年2月24日以降、ロシアによる軍事侵攻が続く諸問題について、難民の支援に関してや、姉妹都市ナホトカへの影響、小樽市への影響、小中学校への指導、安全保障に関して質問した。
迫俊哉市長は、避難民の支援については、受け入れ時や言語に伴う課題が大きく、親類や支援者の協力が必要で、条件が整い次第前向きに受け入れを検討したいとした。
市への影響としては、輸入品の規制により建築資材費の高騰、鮭やカニなどのロシア産水産物を扱う食品関連事業者において原材料の高騰。昨年からの原油価格・物価高騰が、市内経済の状況悪化の長期化を懸念している。
小樽市は、1966(昭和41)年9月12日にナホトカ市と姉妹提携し、少年少女使節団との交流事業を続けてきた。本年度は具体的に進めていた交流事業はないが、4年後の2026(令和8)年に姉妹都市提携60周年となり、記念行事の実施については、今後の国際情勢等を見て判断したいとした。
姉妹都市提携して半世紀以上の長い年月をかけ、双方の公式使節団や少年少女使節団などの交流事業を通じて友好を深め、その歴史は簡単に覆るものではなく、姉妹都市提携の解消は考えていない。
安全保障に関して、外国艦船や海上自衛艦の入港の打診については、これまでと同様に、入出港時の安全性・商業港としての港湾機能への影響、さらに外国艦船に対しては、核兵器搭載の有無の3要素に基づき受け入れ判断をするとした。
ロシア侵攻に関しての小中学生への指導について、林秀樹教育長は、「各学校において、学習指導要領に示す、戦争を防止し世界平和を確立するための熱意と協力の態度を育成するとともに、人間の生命の尊さ・平和の尊さを自覚することができるよう指導し、戦争がもたらす市民への影響や平和の尊さについて考える学習を行っている」と述べた。
質の高い健康保養地「クアオルト」について、朝里川温泉はまさに最適地だとして、小樽観光の次の一手になると指摘。情報を基に検討して回答したいとの返事があり、日本クアオルト協議会への加盟料が高額であることなどの報告があったが、検討結果について尋ねた。
2019(令和元)年11月、クアオルトについて関係部所による勉強会を開催。地域住民や来訪者の健康増進を図ることができる健康保養地を目指す取り組みと理解し、この名称を使用するには、自治体として日本クアオルト協議会へ加盟しなければならなず、プログラムである健康ウオーキングについては、専用コースの設置やガイドの要請など様々な取り決めがあり、要件を満たすためには多額に費用を要し、市ではノルディックウオーキングに取り組んでいて、市民に一定程度定着していることなどの理由から市民の健康づくりとしてはクアオルトに取り組まないことを示した。
面野議員は、補正予算や市の諸課題について、今後の文化財管理・活用について質問した。
6月14日(火)は、共産党・小貫元議員、公明党・秋元智憲議員、無所属の中村岩雄議員と小池二郎議員が質問に立つ。