事故防止呼び掛け小樽市内車両パレード 危険物安全週間

 小樽市消防本部(花園2・土田和豊消防長)は、小樽消防安全協会(上参郷光祐会長)の協力を得て、2022(令和4)年度危険物安全週間(6/6~11)に合わせ、6月6日(月)11:00~12:30、消防車両2台とタンクローリー車5台による車両パレードを実施した。

 

 危険物を貯蔵し、または、取り扱う事業所及び市民に同安全週間の実施を広報し、危険物に関する知識の普及啓発を図ることで、危険物に関する事故及び災害を防止することを目的として行われている。

 

 2021(令和3)年度中の危険物事故状況は、小樽市内において、危険物施設の火災事故1件・流出事故1件・危険物施設以外(小危施設・車両・河川等)の流出事故38件。

 

 同庁舎前で出発式が行われ、同安全協会役員8名・タンクローリー運転手5名・同消防本部職員8名が出席した。

 

 小樽市消防本部の見山義秋次長は、「本部では、危険物安全週間中に施設に対する立入検査を行い、施設関係者の皆さんに取扱いの注意点や施設の管理状況を確認し、危険物関係法令の重視と施設や事業所における事故防止を全力で訴えて参りたい」と挨拶した。

 

 上参郷会長は、「危険物施設での事故は、一旦発生すると甚大な被害をもたらす恐れがあり、安全対策の重要性は益々増大している。タンクローリーにおいては動く危険物であり、運転手には、何が起きてもおかしくないという認識を持ち、行動することが危険物取扱者には必要。市内の危険物事業者が心をひとつにして、危険物を安全に取扱うことを再認識し、市民の意識の啓発を図りたい」とパレードの成功を願った。

 

 杉商株式会社の工藤敏雄さんが、「市民に対して、危険物の保安に対する意識の高揚と啓発を目的として呼びかけを行うため、タンクローリー車5台と消防車両2台により、車両パレードを実施する」と出発の報告を行った。

 

 パレードには、指揮車を先頭に、同安全協会に加盟している株式会社荒田商会・株式会社樽石・河辺石油株式会社・アヅマ石油荷役サービス株式会社小樽営業所・六光石油株式会社のタンクローリー5台と、最後尾に火災調査車の計7台が、約50mの列を作り参加した。

 

 消防庁舎前を出発し、ホーマック手宮店を右折して朝里十字街まで行き、桜ロータリー方面を回り同庁舎に戻るコースを、広報のアナウンスを流しながら走行。

 

 危険物安全週間中は、8日(水)13:30から消防防災研修センターで、危険物火災訓練を実施し、9日(木)と10日(金)は、市内の油槽所(新日本海フェリー・六光石油)で、施設の位置・構造及び設備を現地で確認して消防活動の参考とし、危険物施設の立入検査等を予定している。

 

 ◎小樽市消防本部HP(外部)

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