来日した外国人10ヶ国23人が、10月22日(土)09:30から、茶道、華道、書道などを体験。慣れない正座や抹茶、筆などに悪戦苦闘しながらも、日本の伝統文化を楽しんだ。
これは、小樽市生涯学習プラザ「レピオ」(富岡1)で開かれた小樽市と小樽市文化団体協議会による「在住外国人日本文化体験会」。「日本の伝統的な文化の体験を通して、日本文化に対する理解を深めてもらう」ことを目的に毎年開催しており、今年で18回目となる。
今年は、3月の東日本大震災で、小樽商科大学の留学生たちが帰国してしまい、9月の新たな受入れも危ぶまれていたが、例年と同規模の25人の交換留学生が集まった。この文化体験会には、この留学生と小樽在住の外国人10ヶ国23人が参加した。
書道体験では、これまで一人ずつ半紙に気に入った漢字を書いていたが、今回は、参加者たちの合作に変更。大きな半紙にそれぞれ一文字ずつ書き、知不足、秋夜流などの言葉を完成させた。講師たちからは、「モアパワフル」、「スロリー」など片言の英語によるアドバイスも飛び交っていた。
茶道では、学生たちは、講師の見よう見まねで慣れない正座に挑戦。痺れる足を我慢しながら抹茶と茶菓子を楽しみ、「ご馳走様でした」とニコリ。華道では、講師からの「センスで」の一言を受け、それぞれ自由にひまわりなどの花を生けていた。
中国の楼佳頴(ろうかえい)さん(22)は、「生け花は初めてですが、グレイト&ビューティフル。教えて下さった先生に感謝致しております。とても楽しかったです。寮のお部屋に、この綺麗なお花を飾るのが楽しみです」。
張国健(ちょうこくけん)さん(22)は、「書道は中国にもありますが、機会が少なく、した事はありませんでした。漢字の書き順は大体同じです。心が落ち着いた状態で取り組み、非常に面白く、とても勉強になりました」。
フランスのギヨーム セギノさん(23)は、「茶道 面白かった。緑色でお砂糖のかかったお菓子、最高。フランスのお茶より美味しいお抹茶、大好き。左利きだけど、右手で、お茶筅を持って、お茶を点てるの頑張りました」と喜んでいた。