廃線に並ぶ数々の傑作 虫の音とともに「鉄路写真展」


 小樽に秋が近づく季節になると、旧手宮線での野外写真展がどうなったかと、気に留める人も多い。
 今年12年目になる「2011 小樽・鉄路・写真展」が、旧手宮線(マリンホール裏手)で行われている。
 期間は、8月29日(月)〜9月11日(日)。夜間はライトアップされ、24時間展示となっている。主催は、小樽・鉄路・写真展実行委員会。
 出展者は、初心者からプロカメラマンまで、小樽・札幌を中心に道内各地から参加している。廃線の上に飾られた写真が並ぶ、ユニークな野外写真展なのが印象深い。古い小屋の壁にびっしりと貼られた写真。一枚一枚見ていると思わず時間を忘れてしまうほどだ。
 小樽のさりげない街の景色や、かわいいネコの写真などが、廃線を活かして展示されている。昼とライトアップされた夜の雰囲気の違いには驚かされる。夜は、虫の鳴き声をBGMに、ゆっくりと写真展を楽しめる。
 市内在住の藤宮さんと佐々木さんは友達同士、愛犬を連れて写真展を見に来ていた。「風景写真が多く出展されているので、写真とこの野外の景色が合っている。普通の写真展は、建物の中だが、野外で見るのも気持が良い」、「きれい。開放感がある」と話し、じっくりと写真を見ていた。
 2011 小樽・鉄路・写真展オフィシャルサイト