“教えて先輩!” 望洋台中学校キャリア教育

 3月9日(水)、望洋台中学校(望洋台3・伊藤仁弥校長)では、総合的な学習の時間の中で、キャリア教育の一環として、1・2年生が質問し、3年生がそれに答える「教えて先輩!」の授業が行われた。(写真提供:望洋台中学校)

 

 全学年で混合小グループをつくって各教室に分かれ、1・2年生からは、学校生活全般に関して多岐にわたる質問が出され、3年生は先輩としての自分の体験を生かしながら、誠実に答える姿が見られた。

 

 「一日の学習時間はどれくらいか」、「英単語を覚えるのはどのようにしたら良いか」、「ノートのまとめ方の例を教えてほしい」など、様々な質問があり、3年生はそれぞれに1つずつ丁寧に答えていた。

 

 また、部活動で敬語や先輩への話し方や礼儀などを学んだことなど、技術向上以外の部活動の意義についての体験を語る姿や、将来の夢や目標や卒業後について話す様子は、具体的に将来の目標を思い描けていない1・2年生にとって、大きな刺激になったようだった。

 

 学習を終えた1年生女子は、「3年生の話を聞いてためになった。勉強の仕方など参考にしたい」と話していた。

 

 3年生は「もっと勉強しておけば良かった」など、学習面で後悔していることをあげる生徒が多かったが、「部活動をする上での悩みなどかなり具体的な話が多かったが、自分も似たような経験をしたことがあり、自分なりに答えられた」とした上で、「行事の時など、自分たちが頑張ってきたことを後輩に話す機会があって良かった。後輩も真剣に聞いてくれて嬉しい」と語っていた。

 

 今回の企画・運営の中心となった松木一洋教諭は、「卒業間近で、3年生から後輩たちに伝えられる機会をつくることができて良かった。後輩にとっても、良い学びの機会になったと思う」と笑顔で話していた。

 

 同校では、3年生が良き先輩として、後輩を正しく導くという伝統が継承されている。