小樽市議会令和4年第1回定例会は、3月3日(木)13:00から、市役所別館第2委員会室で予算特別委員会(澤本進委員長)を開き、市保健所と新型コロナワクチン接種対策本部所管事務に関する質問が行われた。
その中で、感染症にかかっているという疑いに足りる正当な理由のあるもの「みなし陽性者」についての質問があった。
1月24日付けで厚生労働省から、新型コロナウイルス感染症の感染急拡大時の外来診療の対応について事務連絡があり、小樽市でも、2月4日(金)から陽性者と合わせ、“みなし陽性”患者についても含めて公表している。
感染者がいる同居家族の濃厚接触者に症状が出た場合、医師の診断により検査を行わなくても、臨床症状で診断することについて、市としても、医師会と医療機関と協議した上で対応を決めたという。
4日からみなし陽性者数が集計数に加わったがそれほど多くはなく、個別公表はなく全体の陽性者数に大きな影響はないとした。
みなし陽性で自宅療養する人は、医師の診察を受けていないのかの質問に、臨床症状で診断するとあるが、電話で臨床症状を聞き取り、すべてのケースに医師の判断でみなし陽性と判断していると回答した。
自宅療養の健康状況の把握については、スマホアプリの厚労省コロナ感染者等情報把握・管理支援システム「HER-SYS(ハーシス)」の登録や、自動架電による方法と保健師との直接電話の3つの方法がある。
ハーシスの利用状況は、自宅療養の8割が使用し、陽性になった人が簡単入力で登録。即座に保健所が情報を把握でき、健康状態の推移を把握できる利点もある。
他2割は、自動架電の一定の時間に自動的に電話がかかり、質問にはプッシュダイヤルで健康状態を登録する方法と、保健師からの直接電話で聞く方法となる。
些細な体調の変化を把握をし早期に対応を目標とし、電話番号も伝えている。保健所からの電話に陽性者が出ないことも多々あり、自宅へ行って確認するケースも多いという。
今年に入ってからの感染状況については、2月末までの検査総数は5万1481件。保健所の検査では、1月の検査数は1,070件、2月で1,376件、医療機関での検査は、1月で4,030件、2月で5,877件。検査ができる医療機関は、市内の発熱者等診療・検査医療機関44ヵ所のうち、40医療機関で検査可能。
1月から2月末までの陽性者累計は2,167人、入院先は市内5カ所の医療機関で35人。
自宅・施設療養は2月末で505人、年代別では3月3日現在で、30歳以下180人・40〜50歳102人・60歳代以上231人、今日現在で513人。家族での療養者数は把握していない。死亡は2月末で12人。年代別はほぼ70歳以上。
同委員会は10日(木)までの6日間を予定している。
◎新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS)の概要(厚生労働省)
◎R040303小樽市議会予算特別委員会1(YouTube)
◎R040303小樽市議会予算特別委員会2(YouTube)
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