小樽出身でニューヨーク在住・ピアニストで作曲家の野瀬栄進氏が、今年5月に、ISC(International Songwriting Competition・国際作曲コンペティション)のジャズ部門でファイナルベスト8特別賞を受賞し、その報告のため、12月14日(火)10:00から小樽市役所(花園2)2階市長応接室を訪れた。
このコンペティションは、ポップス部門やジャズ部門など約10の部門があり、全世界から2万6千曲の応募がある中で、これまでに6回もベスト10入りしている同氏が、今回もジャズ部門やインストルメント部門で入賞。
最新アルバム「Northern Lights ,THE GATE2018 」にも収録され、北海道をテーマにした10分ほどの曲「イヨマンテ(アイヌ語で熊を葬る時の儀式)」で、ピアノとパーカッションでの演奏をライブレコーディングしたものだという。
2018(平成30)年から北海道をテーマに、30曲ほどレコーディングしてた中から、イヨマンテやコロポックルなど3曲が入賞している。
迫俊哉市長は、「第3倉庫の使い方など、ニューヨークを拠点に活動されている野瀬さんは、リノベーションをご存じだと思うので、いろいろと教えていただきたい。小樽から世界へ向けて活躍され誇りに思う。張碓を拠点に置かれるとのことで歓迎し応援したい。更に活躍してもらいたい」と話した。
コロナ前の2020(令和2)年1月に小樽へ戻り、4月にニューヨークに戻る予定だったが、現在まで様子を見ているところだという。
その間、ゆくゆくは活動の拠点に考えているという、張碓の古民家の改修も徐々に行われ、今月末には、1912(大正元)年製のニューヨークスタンウエイピアノを納める予定で、様々な会場に持ち込んでいたこのピアノの遠征は、キタラで開催の12月23日(木)のクリスマスコンサートで最後となる。
野瀬氏は、「ベスト10入りを6回しても、ベスト3に入らないのはなぜか、何となく分かる。ピアノとパーカッションしかなく、ライブレコーディングでイヨマンテを選んでくれた審査員は認めてくれている」と入賞を喜び、「小樽のような町は他にはなく、住んでいると分からなかったが、次々と壊されもったいないと思う。世界中から注目されるチャンスがあると思う」と述べた。
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