小説“Invitaion”とリンク 小樽の風景写真展開催

 小樽在住の三浦群来さんが自費出版した、小樽が舞台の小説「Invitaion」とリンクした小樽の風景写真展が、11月9日(火)から、駅前ギャラリー(小樽駅前第一ビル)で始まった。

 

 三浦さんは東京都出身で、小林多喜二に惚れ込み、墓前や文学館に何度も通うほどのファンになり、5年前に小樽に移住。

 

 小樽の歴史や自然をフィクションとノンフィクションを織り交ぜ、家族が再生する物語の同小説を2017(平成29)年8月に出版。2作目を2018(平成30)5月に、未来を空想して書いた3作目を2019(令和元)年6月に出版している。

 

 写真展1回目は、2018(平成30)年11月に、当時小樽商科大学4年生だった梶礼哉さんの作品で、2回目は同大学写真部メンバー、3回目は2020(令和2)年8月末、当時同大学3年生だった石川朋佳さんの作品で、この回だけ市立小樽美術館(色内1)で実施された。

 

 今回の4回目は駅前ギャラリーに戻って、三浦さんの知人や小樽の風景写真を楽しみながら撮影している人に依頼し、自身も含め7名・約50点を展示。

 

 昨年、写真展に参加した石川さんも協力し、桜とチューリップを撮影した春の写真や祝津の風景や線香花火などは、若い感性が感じられる。

 

 三浦さんは、これまでに携帯やコンパクトデジカメなどで撮影し、小説とリンクした写真と小説の文章も添え、「気負いはなく、撮る人も見る人も楽しんでもらいたい。今回、初挑戦もある」と来場を呼び掛けている。

 

 案内状に使用した小樽運河のカモメ2羽の写真は、画家の故藤田勇一さんとの思い出深い1枚で、小説の中に登場した小樽都通り商店街の喫茶店・美園や光の2店の写真も展示。会場では小説も販売されている。

 

 第4回小説「Invitaion」の中の小樽の風景写真展
 11月9日(火)〜12日(金)10:00〜18:00(最終日〜17:00)
 駅前ギャラリー(小樽駅前第一ビル1階) 入場無料

 

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