初めてのZoomで家事家計講習会 小樽友の会

 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、イベントが中止や延期される中、小樽友の会では、11月8日(月)に、初めてWeb会議システムのZoomを使って、恒例の家事家計講習会を開催。移動することも密になることもなく、同会会員が講師を務め、富山や札幌から市内までの16名が参加した。

 

  羽仁吉一・もと子夫妻によって雑誌「婦人之友」が1903(明治36)年創刊され、その愛読者から、親しい集まりを持ちたいと読者組合が誕生。1927(昭和2)年にもと子が読者組合を改め、全国に友の会の設立を呼びかけ、同会も皆で力を寄せ合い協力してよりよい社会を作りたいと活動を続け、2022(令和4)年に創立90周年を迎える。

 

 毎年この時期に実施される同講習会の今年は、「身近なことから始めよう」をテーマに、困った時のお助け料理メニューや、プラスチックフリーライフ、私の服の片付け法、家計簿をつけて分かったことなどで、1時間ほど開かれた。

 

 事前に会員から食事づくりのアンケートを行い、簡単にできるメニューや旬の野菜を取り入れたいなどの回答から、旬のきゃべつを丸ごと使った丸めないハンバーグやポークキャベツの作り方を紹介。

 

 2019(令和元)年から学んでいるプラスチックフリーライフについては、日用品に使われている全てのプラスチックがマイクロプラスチックとなり、海の生物を通じて人体にも入ってくるなど、半永久的に自然に還ることなく、自然界に蓄積されるため、台所周辺で少しでも減らす方法をそれぞれ考えた。

 

 新聞エコバック作りを動画で紹介し、必要以上のプラスチックを家に入れないよう、綺麗な地球を残そうと語った。

 

 次に、誰ものがすっきり暮らしたい、年々増える衣類に困っているなど、奥沢地区で実施されている最寄の会で、「私の服を数えてみました」を実施し、1年かけて整理した会員の体験談を聞いた。

 

 持っている服を表に表し、着ていない衣類は譲ったり、トドックの衣類回収に出しカンボジアの人にリユースしたり、捨て布に使用などリメイク方法も紹介。

 

 最後は家計簿をつけることで、水道光熱費を見直した60歳代の会員の体験談。

 

 使用していない時のボイラーの電気を消し待機電力をなくし、便座の電気を消す。やかんの湯は使う分だけ沸かしご飯はまとめて炊き、風呂の回数やお湯の量、残り湯を使って洗濯するなど、トータルで1ヵ月5,000円以上の節約に成功したという。

 

 また、スマホやパソコンから簡単に入力できるクラウド家計簿kakei+も紹介し、家計簿について知りたい人は、家計簿ひろばに参加を呼び掛けた。

 

 11月15日(月)10:00〜12:00は小樽友の家で、20日(土)13:00〜15:00はオンラインZoomで開催する。参加希望者は、同会HPのかけいぼひろば申込みフォームから。

 

 参加者は、「1時間が盛り沢山でなるほどと思える内容。些細なことを気にかけることでプラスに変えることができる」と話し、子育て中の母親は「離れて暮らしている人や、子どもがいても参加できて良かった」と満足していた。

 

 ◎小樽友の会(外部)

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