第49回衆院選北海道4区 新人と現職の戦い

 10月31日(日)第49回衆議院議員選挙の投開票に向け、19日(火)の告示後、小樽市内や後志管内・手稲区と西区の一部が範囲となる北海道4区で、自由民主党の現職・中村裕之氏(60)と立憲民主党新人の大築くれは氏(38)が立候補し、立会演説を繰り広げた。

 

 25日(月)は、中村氏が市内各所で立会演説を行い、麻生太郎副総裁も応援演説に駆け付け、その中の「温暖化したおかげで北海道のコメが美味しくなった」が問題発言だと指摘されている。

 

 14:50から生協南小樽店前には、“ガーベラの会”と書かれた揃いの半纏を着た支援団体をはじめ、前北海道知事で同党参議院議員の高橋はるみ氏も応援演説を行った。

 

 中村氏は、演説の冒頭で麻生氏の発言に触れ、「先ほど小樽駅前で、暖かくなって北海道の米が旨くなったと言っていたが、暖かくなっただけではない。品種改良もしっかりやり成果を上げてきた。日本を代表するゆめぴりかをはじめとする米が旨くなったことは、胸を張って食の北海道と言えるようになった」と補足し、途中、高橋はるみ前知事に同意を求めるシーンもあった。

 

 また、「農林水産副大臣となり、北海道の生鮮食品はもとより、加工食品でも世界の富裕層が自分の会社で売りたいと言えば、価格が何倍にでも上がる。そういった食材で、北海道そのものをブランドにできると思っている。

 

 アジア圏域では北海道は世界ブランドになってきている。北海道の農林水産品をブランドに、笑顔で海外の客さんをお迎えしたい。小樽はみんなが好きなイメージがあり、小樽の良いところを発信しながら、雪が多くて暮らしずらいと思っているところを解消して、みんなが暮らしやすい良い小樽にしていきたい」と訴えた。

 

 また、小樽出身の新人で初出馬の大築氏は、26日(火)生協南小樽店前で立会演説を行い、「8月まで東京で働いていたが、国政を見ている中で、古い体質の政治が変わらないのはなぜか?、変えなくてはいけない。故郷に帰って変えていこうと立候補を決意した。

 

 コロナ禍で、小樽でも我慢してきたと思うが、運動会も延期、部活動も行えず、大学生はなかなかサークル活動に参加できないと悔しい声を聞いた。

 

 その声を聞いているお父さん・お母さん・おじいちゃん・おばあちゃんもまた、悔しい思いをしてきた2年間。PCR検査の拡充、国産の治療薬・ワクチンにしっかりと研究費をつぎ込み体制を強化する。当たり前の暮らしを取り戻しましょう。

 

 故郷の再生へ向けて地方に力を持たせる。地方分権、交付金を新設することで、自由に使える予算を確保し、地域の特色にあったオーダーメイドの行政ができるようにする。小樽は自分たちで再生できる力があると思っている。

 

 近隣市町村は、核ゴミを受け入れなければならないほど人口減少が深刻化している。その核ゴミは受け入れなくてもよいと思う。その土地々の豊かな自然を生かすことで、必ず自力で再生できる。人と物とお金の動かし方・舵取りの仕方が大事。だからこそ、舵取りを誰に任せるのかが重要。小樽の皆さんの声を聞きながら、政治家の道を歩んでいきたい」と、地元愛の深さを訴えた。

 

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