書道市展皮切りに 2021小樽市文化祭開幕

 芸術の秋を彩る小樽市文化祭(川村治男実行委員長)が、市立小樽美術館(色内1)で、10月14日(木)から書道市展を皮切りに開幕。

 

 コロナ禍で、美術市展とユース展2年連続中止となり、昨年も縮小して行われなかった書遊展・俳句大会と、愛石展・小品盆栽展・お茶会は中止を決めていた。

 

 同館1階多目的ギャラリーには、市展委員21点と高校生11点の作品を展示し、2階企画展示室では1科21点・2科28点を展示している。

 

 コロナ禍で部活動も中止となり作品が少ない中、潮陵と桜陽高校の生徒のみが出展。老壮大学の書道教室受講生の出展もなく、出品数は例年よりも大幅に減少。

 

 市展委員が10月11日(月)に厳選な審査を実施。小樽書道市展委員会・三上山骨事務局長は、市展賞の中村秀嶺さんの作品について、「気力が充実。乱れもなくまとめている」と高く評価。

 

 また、市長賞には早瀬清實さんの作品が選ばれ、高校生の作品について、「伸びる大事な時だが、部活動もなく実力を発揮できなかったのは残念」と話した。

 

 三上事務局長も、にじみを出そうと薄めの墨で、過去の自分の作品や手本をまねないよう、自分を叱る意味を込めた作品「しっ」を出展。学生時代から前衛書道を学び、師の手本ばかりではなく、個人を大切にしてまねをしてはいけない、一瞬たりとも同じものがない雲の流れを見て書きなさいと教わったという。

 

 今後、同館では、和紙ちぎり絵展は20日(水)〜24日(日)、盆栽展は21日(木)〜24日(日)、写真展は27日(水)〜31日(日)、生涯学習プラザ「レピオ」(富岡)では短歌大会を11月3日(水)に実施。同日13:00〜17:00に、小樽市民センター(色内2)マリンホールで、邦楽邦舞・民謡の集いを予定している。

 

 第58回小樽書道市展 10月14日(木)~17日(日)10:00~17:00(最終日15:00)
 市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリー・入場無料

 

 ◎2021(令和3)年度第72回小樽市文化祭について(外部)

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