舞踏公演“晩夏光” 市立小樽美術館

 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため閉館中の市立小樽美術館(色内1)では、特別展「舞踏と美術—田仲ハルと舞踏に魅せられた美術家たち<小樽晩夏光>」の展示会場を舞台に、9月23日(木・祝)18:00から、舞踏公演「晩夏光」が開催された。

 

 8月21日(土)から2階企画展示室で、舞踏家田仲ハル氏と共に歩む美術家5名による、様々がジャンルの芸術が一堂に集結した特別展だったが、9月末まで緊急事態宣言が延長となり、特定措置区域に指定されている小樽市でも市有施設が休館となり、予定していた関連事業開催時に公開するだけとなった。

 

 最終日23日(木)に合わせた関連事業第3弾「晩夏光」は、田仲ハル氏と極北会が出演し、キム・ユーイ氏が音楽演奏、森嶋拓氏が照明を担当。事前予約のみの入場者となった。

 

 オープニングでは、企画展示会場に設置されたポール2本を使って、極北会メンバーがポールダンスを披露。しなやかで力強く、筋力を駆使した複雑なダンスで観客を魅了した。

 

 デザイナーの石岡美久氏が製作し、関連事業第1弾のファッションショーでも着用した衣装を纏った田仲氏は、独特の舞踏を展開。観客は、次第に舞踏の世界に引き込まれ、大きな拍手を贈った。

 

 昨年6月の北海道舞踏フェスティバル2020の同氏舞踏を観ていた男性は、「今回も素晴らしかった。出演者の方々の舞踏に打ち込む姿に感動した。自分のすべてをかけて演技されていて良かった」と満足していた。

 

 ◎舞踏と美術 小樽晩夏光〜市立小樽美術館協力会(外部)

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