新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、小樽市文化祭実行委員会(川村治男委員長)では、9月1日(水)、2021(令和3)年度第72回小樽市文化祭の内容変更を決め小樽市HPで発表した。
同市では、9月末から小樽市美術市展を皮切りに1ヵ月以上かけ、様々な文化団体の作品を展示発表する文化祭を開き、市民に文化芸術に触れる機会を創出している。
特に、芸術の秋を彩る同文化祭の開幕を飾る小樽市美術展覧会(市展・福原幸喜委員長)は、市の文化祭よりも歴史が長く、絵画に親しむ市民の公募展の場として、切磋琢磨する姿が見られたが、昨年に続き中止を決定。
昨年度から新型コロナウイルス感染症拡大の影響を懸念し、美術市展をはじめとする公募展を中止にし縮小して開催してきたが、今年度もデルタ株が広がり、緊急事態宣言も発令中で、大人数が参加して審査や展示を行う市展は、密を避けることができず、今後のコロナの感染状況もどうなるが予想が掴めないため、各団体が個別に相談。
今年度の開催を予定してはいたが、8月末に中止の話が出て、9月1日に中止を決定した。
中止となったのは、美術市展・ユース展・書遊展・俳句大会の4展覧会で、当初から、愛石展・小品盆栽展とお茶会は今年度の中止を決めていた。
開催続行は、10月14日(木)から11月3日(水・祝)の日程で、書道展・盆栽展・写真展・和紙ちぎり絵展・短歌大会となった。
小樽市美術館(色内1)で開催される書道市展は10月14日(木)〜17日(日)、和紙ちぎり絵展は20日(水)〜24日(日)、盆栽展は21日(木)〜24日(日)、写真展は27日(水)〜31日(日)に、当初の日程を変更した。
生涯学習プラザ「レピオ」(富岡)では短歌大会を11月3日(水)に実施し、同日、小樽市民センター(色内2)マリンホールで、邦楽邦舞・民謡の集いを13:00〜17:00に予定している。その他、感染状況に応じて変更もある得るとしている。
同展覧会運営副委員長の上田入子さんは、「絵画発表の場で賞を重ねてきている人もいて、とても残念な思い」と心境を語り、出展しようと思っていた人は、早々に搬入の代行を依頼していた人もいて、残念な思いは広がっている。
◎関連記事