小樽市立病院経営改革評価委員会(伊藤一委員長)の第1回会合が、12月25日(土)14:30から、市立小樽病院6階講堂で開かれた。
同委員会の設置は、小樽市立病院改革プラン(2009年度~2013年度)の実施状況の点検・評価・公表と積極的な情報開示を求める総務省の改革ガイドラインの規定に沿ったもの。改革プラン
委員は、小樽商科大学商学部・伊藤一教授、北海道大学大学院医学研究科・中村利仁助教、札幌医科大学・白崎賢治理事、中村記念病院・中村博彦理事長、小樽商工会議所・斎田義孝副会頭、小樽市医師会・髙村一郎広報理事、小樽消費者協会・本前みさ子会長の7名。
委員会の冒頭、委員長に小樽商大の伊藤教授、副委員長に北大・中村助教を選出した。
第1回会合では、小樽市病院局経営管理部・小山秀昭次長が、11月8日に一部修正した「小樽市立病院改革プラン」の進捗状況の公表について、「21年度は、両院で許可病床数を大幅に削減し、患者数に見合った規模への見直しを進め、病床利用率の改善は図られましたが、小樽病院では、全国的な医師不足の影響が大きく、残念ながら医業収益については計画を大きく下回る結果となりました」と説明。 こちら
「小樽病院の医業収益が9億3,800万円減収となった」ことが要因で、経常収支比率は目標の99.8%より5.3%、医業収支比率は目標の96.7%より6.1%、職員給与比率は目標の52.2%より3.8%、材料費比率は目標の32.7%より0.7%、不良債務比率は目標の6.6%より8.6%下回った。
このため、市は、一般会計から病院事業会計へ、2010(平成22)年度に4億円、2011(平成23)年度に1億円を追加繰入することで帳尻を合わせた。関連記事
これらの状況について、斎田委員は、「23年度に経常収支黒字化し、22年度に不良債務を解消すると改革プランでうたっている以上、平成21年度を踏まえ22年度にどう反映するのかが問題だと思う」
髙村委員は、「この委員会が、一般会計の繰入を認可する委員会になってしまうか危惧している。ゆるい目標が未達成なので、議論の余地がないくらい厳しいもので、市民の負担が懸念される。医療連携を進めることが重要で、医師会の中で話し合ったが、市立の先生が入ってくることはなかった」
白崎委員は、「今年度の収支見込はどうか。平成23年度に黒字化を達成出来るかが重要。平成21年度は医師不足という努力の範疇を超えている。そこを大きな声で批判するよりも計画の達成についてどうすべきかを意見を出すべき」と指摘した。
医療関係者や市議会委員など10人が、傍聴に訪れていた。次回は、年明けに開催される。
◎関連記事
◎平成21年度改革プランの経営効率化に係る計画の達成状況