長橋保育所を26年度末廃止 市が計画発表


 小樽市は、14日(火)に開かれた小樽市議会第4回定例会厚生常任委員会で、「市立保育所の規模・配置に関する計画」を発表した。
 市内には現在、市立保育所6ヶ所、民間保育所(園)14ヶ所の計20ヵ所の保育所(園)がある。入所児童の定員は、1978(昭和53)年の1,520人から1982(昭和57)年の1,715人に増加したものの、児童数は、1982(昭和57)年の1,554人から2010(平成22)年の1,322人に減少した。
 市では、今後の人口減少や少子化の進展、保育需要の減少を考慮し、市内認可保育所と市立保育所の規模・配置の在り方を検討する「小樽市保育所の在り方検討委員会」を、2008(平成20)年9月に設置。
 この検討委員会の報告を受け、今年5月、市立保育所の廃止、定員削減、0歳児の定員拡大を決め、計画(素案)をまとめた。同素案では、施設の老朽化と入所率低下を理由に、長橋保育所を2012(平成24)年度末、最上保育所を2014(平成26)年度末から2016(平成28)年度末に廃止するとしていた。
 このほど発表した計画では、利用世帯の要望を理由に、長橋保育所の廃止を2014(平成26)年度末に延期。最上保育所と手宮保育所の2ヶ所について、今後の保育需要の動向を見ながら、2014(平成26)年度を目途に方向性を決定すると変更した。
 銭函・奥沢・赤岩の3ヶ所は、素案と同様、地域における保育施策の推進及び総合的な子育て支援の核としての役割を担う拠点施設として位置づけた。
 今後、「民間保育所と連携を図りながら、保護者等関係者へ十分な説明を行い、理解を得ながら進めます。また、今後は、市立保育所の定員について3年ごとに見直しを行うなど保育需要に沿った保育所の運営を図ります」としている。