五輪マラソン競技傷病者対応訓練 小樽市消防本部

 小樽市消防本部では、派遣予定の東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会マラソン競技(札幌市開催)で、多数傷病者対応を想定した訓練を、7月20日(火)に市民消防防災研修センターで実施した。

 

 この訓練は、同競技大会中における、多数傷病者事故に対し、応援消防隊の行動要領を確認するとともに、市内での各種災害発生に備えることを目的とし、札幌市消防隊を想定した7隊と、小樽市の応援消防隊3隊の計37名が参加。(写真提供:小樽市消防本部)

 

 

 オリンピック会場付近施設内で爆発事故が起こり、歩行者を含む多数の傷病者が発生との想定で訓練が行われた。

 

 先着隊を想定した札幌市消防隊が警戒員から情報収集を行い、救助隊が建物内へ進入。爆発事故のため、防護服を着装しての検索活動を行い、傷病者を10名を担架及び介添え歩行で一時避難場所に救出。

 

 消防隊及び救急隊は一時避難場所及びトリアージポストを設定し、傷病者をトリアージして搬送の優先順位を決定。応援消防隊は、札幌市指揮隊の指示を受け、トリアージポストから応急救護所に搬送し応急処置を行った。

 

 多数傷病者が発生した場合、他隊との連携が必要になり、普段とは違う活動の統括や情報提供など、非常に困難なものがある。

 

 浪岡消防署長は「オリンピックのマラソン競技において、万全の警戒体制で臨み、有事の際には、札幌消防局と連携し、大会の成功と市民の安全を確保する」と話した。

 

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