小樽警察署(富岡1)では、小樽桜陽高校放送局が作成した「特殊詐欺被害防止のDVD」の寄贈を受け、7月16日(金)16:45から、同署3階大会議室で贈呈式を行い、曽根雅人顧問と局員7名、高濱厚署長と小樽市防犯協会連合会の堀口雅行会長が出席した。
同署職員が同局員に特殊詐欺被害防止に役立つDVDがあったら良いと話したところ、局員が迅速な対応で、子どもから高齢者まで誰が見ても分かりやすい内容のDVD(4分50秒)を完成させた。
実際にあった事例を紹介する紙芝居方式で作成され、3年の阿部結珠局長が絵を担当し、局員全員で色塗りを行った。
3年の細羽乃瑛さんが聞きやすい声で紙芝居を読み、2年の神尾翔太君が犯人役を担当。
オレオレ詐欺が後を絶たず、警察署では被害に遭った場合にどんな対応をしてくれるのか、署員の声の出演もあり、対応について説明している。
阿部局長は、「どんな絵が印象に残り、分かりやすいかを重視した。学生にも見てもらい、家族に広めてもらいたい。大変だった分、達成感もある」と話した。
高濱署長は、「自主的に被害をなくそうとする気持ちを形にしてくれが結果。ぜひ使わせてもらい、悲惨は被害が1件でも減らせるように取り組みたい」とした。
堀口会長は、「連合町会の会議で、各町内会で使うよう伝えたい。皆さんの日頃の活動の結果だとみている。これからも応援している」と話した。
特殊詐欺被害の件数は、2020(令和2)年度中には183件も発生し、この数字を最初に映し出して見る人にインパクトを与え、2月に小樽で実際に発生した詐欺について紹介し、どんな手口を使っているかを再現、警察署での対応を説明している。
被害に遭うのは高齢者ばかりではなく、うそなのか判断がつかない手口で、若者もスマホを通じて被害に遭うケースも出ていて、最後は、特殊詐欺から小樽の町を守ろうと締めくくっている。
現在、同放送局では、NHK杯全国放送コンテスト北海道大会に出場した結果を待っているところだ。