小樽市消防本部では、緊急事態宣言により延期となっていた、2021(令和3)年度危険物安全週間(6月6日~12日)の啓発行事の一環として、震度5強地震発生を想定した危険物施設での開催防御訓練を、6月24日(木)10:30から、アヅマ石油荷役サービス株式会社小樽営業所(手宮1)で実施。
小樽市消防署19名と同営業所自営消防隊6名が参加し、はしご車等5台が出動した。
積丹沖を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生し、市内では震度5強を記録。この地震の影響で、同営業所の危険物施設の送油配管に亀裂が発生し、流出した灯油が静電気により出火。
同営業所の自営消防隊による消火作業を実施したが、火災は拡大の様相を呈し、隣接する屋外貯蔵タンクへ延焼の危険があるとの訓練想定で行われたが、その後の消火完了までの行動については、職員や関係者に情報を明かさないブラインド型の訓練として行い、どれだけの情報が得られ、どう行動するかが試された。
同社の自営消防隊による通報・初期消火・避難誘導を行い、同署手宮支署等の消防隊による消火活動では、はしご車等による放水訓練を実施し、自営消防隊と消防隊による連携をその都度確認し合っていた。
訓練終了後、消防隊員から訓練中で気づいたこととして、情報提供をスムーズにするようアドバイスし、手宮支署2課の前田泰秀課長は、「情報を与えないブランド訓練を実施し、関係者からはどんな情報が集められるか参考になった」と話した。
最後に、浪岡消防署長は、「ブラインド訓練を実施したが、普段の訓練の成果を発揮し、連携体制も非常に良く取れていた。今後も連携を深め、災害対策に万全を期したい」と講評を述べた。
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