5月10日(月)にワクチン接種コールセンターを開設し、接種に向けての準備を進めてきた小樽市(迫俊哉市長)は、75歳以上の一般市民にも接種の見通しがつき、日程などについて混乱を避けるため、13日(木)16:00から市長臨時記者会見を行った。
施設に入所している高齢者を除く75歳以上の一般高齢者(約2万6千人)に、ワクチン接種に必要な接種券を、15日(土)に手元に届くよう14日(金)に発送し、17日(月)9:00から1回目の接種の予約受付をスタートさせる。
予約の方法は、①かかりつけ医を通じて予約、②コールセンター(0120-301-602)で予約、③インターネットで予約の3つの方法がある。
65歳~74歳の一般高齢者(約2万人)には、29日(土)~31日(月)に接種券を届け、31日(月)9:00から受付となり、同様の方法で予約する。
ワクチンは19日(水)までに納入され、市内50の接種ができる医療機関に予約数を配布し、24日(月)から接種を開始。2回目は、1回目に接種した医療機関で予約し、3週間後に接種する。
7月中旬までに10万回分のワクチンが届く見通しがつき、65歳以上の人(約4万6千人)には、7月末までに接種できる予定だ。
ワクチン接種ができなかった人には、6月以降、大きな病院で土・日曜日に、集団接種も検討している。65歳未満の人には、ワクチン供給の見通し等が決まり次第周知するとした。
迫市長は、「混乱が起きないよう会見を開いた。当初は17日に接種券を発送する予定だったが、一斉に対象者に届かず、14日に発送することで一斉に届けられることが分かり、公平性のために庁内で協議し変更した。市としては、医療機関の協力を得ながら、確実にワクチン接種ができるよう体制を整えたい」と述べた。
13日(木)午前中に後志振興局から意向確認があり、市内飲食店経営者からの心配や困惑している背景を受け、札幌と同等の措置をとってほしいと、酒類の提供をやめる方向で検討できないか伝えた。
「休業要請の時は、歓楽街から感染者やクラスターが発生し、感染を抑えるために講じた措置で、今回は、飲食店の経営者が感染対策に協力し、感染者も出ていないと認識。休業要請ではなく、人の流れ・接触を抑えるためのもの」と、時短を含めたまん延防止等重点措置を講じてもらうよう依頼した理由について説明。
5月8日以降、急激に感染者が増えたことから、14日(金)に開かれる北海道新型コロナウイルス感染症対策本部会議の決定を待って、公共施設の休館・職員の時差出勤・運動会の延期など、市独自の対策も決定していきたいとした。
さらに市長は、「人口10万人あたりの新規感染者が急増し、病床使用率や家庭内感染を通じて市中感染が広がり、感染拡大の防止には、早いうちに手を打つ必要がある。5月31日までの期間となると思うが、市民には辛抱してもらうこととなるが、なんとか感染の抑制に努めたい」と述べた。