小樽市内在住の山形功氏から、農業用池にエゾサンショウウオが産卵し、困っているので引取ってほしいとの連絡を受け、北海道サンショウウオ保全プロジェクト(高橋匠美代表)が保護活動を開始。
山形氏は、先月、ウイングベイ小樽(築港11)でエゾサンショウウオパネル展を観賞。同プロジェクトのパンフレットをもらってきたことを思い出し、連絡したという。
産卵の季節となった4月14日(水)、同プロジェクトでは、エゾサンショウウオの卵の保護に出かけた。気温も水温も下がり、大変寒い中での採取作業は1時間に渡った。(写真提供:北海道サンショウウオ保全プロジェクト)
これまで何十年も、サンショウウオの卵の扱いに困り、しかたなく卵嚢を捨てていたという話を聞き、複雑な気持ちになりながら、樽いっぱいとバケツ1つ分の卵を回収したという。
高橋代表は、「手がとても冷たく、卵の量も想像以上に多く大変だったが、野生生物を守るというプロジェクトの趣旨にあった意義のある活動で、優しい気持ちになった。
ご依頼くださった方のような人のため、自然や動物のためになることを積極的に広めていきたい」と話した。
山形氏は、「同展では、畑の池にいるのと同じだと思い、興味深く観賞しました。毎年ホースに詰まるから、卵を捨てなければならず困っていたので、来ていただいて大変ありがたい」と話した。
22日(水)は、山中のため池の状況も確認し、新たなに農業用地に産みつけたエゾサンショウオの卵を保護した。
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