都通り商店街無農薬野菜即売会実行委員会(鈴木創実行委員長・同商店街振興組合理事長)は、5月から11月まで開催の土曜市(同即売会)の売上金の一部から図書寄贈し、4月20日(水)14:00から、教育委員会庁舎(花園5)2階教育長室で贈呈式行われた。
全85冊・20万円相当(市立張碓小学校51冊・同桂岡小学校34冊)の寄贈された本が並ぶ中、鈴木実行委員長やしりべしなんでも百姓くらぶの村上順一代表らが出席し、林秀樹教育長へ直接手渡し、同実行委員長へ感謝状が贈られた。
図書の選定は各学校に任せ、張碓小学校では、「はたらく自動車」やアンパンマンを書いた漫画家のなせたかし氏について書かれた本、魚のひみつが分る「水族館」などが、桂岡小学校では、「昔のお仕事大図鑑」や「季節のずかん」、「すがたをかえる食べ物」シリーズなどが選ばれた。
都通り商店街では、しりべしなんでも百姓くらぶの協賛を得て、5月の第2土曜日から11月までの毎週土曜日に、産地直送の無農薬野菜を販売し、その売上の一部を小樽のために使いたいと考え、子どもたちへ図書の寄贈を続けている。
小樽・余市・仁木・赤井川・積丹の17件のうち、多い時で11件が参加して、採れたての山菜や無農薬野菜の販売を行い、毎回お目当ての野菜を買求める大勢の人が集まり、活気に溢れている。
昨年は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、開催初日が6月下旬にずれ込み、密を避けるためチラシ配布を中止するなどPRなしで、7月から本格的にスタートし、11月まで実施できた。
寄贈当初は、小樽社会福祉協議会に2年ほど行い、2009(平成21)年から2012(平成24)年には、市立小樽図書館に累計387冊(約80万円相当)を寄贈。
小中学校の図書購入予算が全国的に少ないことを知り、2014(平成26)年からは、市内小学校2校ずつに、希望する図書(1校10万円)の寄贈を続け、今回の寄贈分を合わせると828冊(160万円相当)となる。
これまで16小学校へ寄贈し、残すところ小樽市立忍路小学校だけとなった。来年は、同校と希望があれば支援学校等へ年2校ずつ、これまでと同じペースで寄贈を続けたいとしている。
林教育長は、「長い間寄贈を続けていただき、とても感謝している」と述べた。
村上代表は、「販売できる場所が見つかったことや、商店街の協力により販売を続けることができ、市民が買物をしてくれた効果で寄贈ができる。子どもたちがいろいろな分野に興味を持ち、伸びていってくれれば」と話した。
今年は、同商店街ができて100年目を迎え、同くらぶと連携してイベントを企画。同即売会は5月8日(土)から始まり、同メンバーが育てたブドウを使った発泡ワインが初登場する。
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