6月2日午後、小樽港内の船舶の交通を禁止して行った、座礁貨物船の“曳航離礁”の失敗で、3日からは、積荷の陸揚げに方針転換して作業を行うことになった。
マルタ船籍の大型貨物船リンドス号(31,643トン)が、小樽港中央ふ頭の前面の浅瀬に乗揚げ、航行不能となり立ち往生している事故で、2日(水)12:00から、曳航離礁作業が行われた。ところが、5隻のタグボートで、前後左右からロープを架けて、押したり引いたりしたが、3万トンの貨物船はビクとも動かず、2日の曳航離礁作業は、失敗に終った。
同船には、積荷に4,000トンの飼料が搭載されている。この4,000トンの積荷の重さで、5隻のタグボートでは、曳航離礁が出来ず、作業は難航していた。船主から曳航離礁作業の委託を受けた、日本サルヴェージでは、この積荷を陸揚げして、船体を軽くしてから、曳船により引き下ろすことに方針転換した。
4,000トンの積荷の多さからも、作業には数日かかるものとみられ、今週末には、多くの市民の注目を集めそうだ。