市民体験農園(塩谷3・伍助沢)の「収穫まつり」が、8月29日(日)、同園で開かれた。
今年は、135家族が、約5ヘクタールの農園を350区画に分けてジャガイモやトウキビ、スイカなどの農作物を育てた。2度の豪雨に見舞われ、水が川のように流れ、農園に大きな影響を及ぼした。利用者の中には、毎日同園に通い、農作物の手入れに力を入れた。
品評会では、19家族が愛情込めて育てたスイカや形の良いピーマンなどが並び、同園を管理するおたる自然の村市民体験農園協議会の若林金吾会長は、「26年の間に、こんな災害にあったことはないと言いながら、皆さんの顔を見ると、困った顔はしていない。逆に笑みを浮かべ、長年培った努力が滲み出ている。2度にわたって豪雨に遭い、色々な被害があった。これにめげず品評会に農作物を出してもらって嬉しく思う」と述べた。
最優秀賞には、同園で26年間農作物を育てているベテランの小熊紀一さん(69・高島)が選ばれた。「今年は、しょっちゅう畑に来て手入れした。暑いおかげでトマトやジャガイモが大きく育った。評価されると、また来年もしっかりしたものを作ろうという気持ちになる」と喜んでいた。