小樽市立望洋台中学校(望洋台3)開校30周年記念事業の最終企画として、空スペースを生徒が気軽に活用できる空間を完成させ、3月22日(月)にセレモニーを行った。(写真提供:望洋中学校)
地元町会長や学校評議員・同窓会・PTA事務局で構成された開校30周年実行委員会(辻村明音実行委員長)が、同校玄関ホール海側スペースの有効活用を目的として、読書・自主学習・相談・談話・ミーティングなど、生徒が気軽に活用できる空間の設置作業を進め、3年生が卒業する直前の2月初旬に完成させた。
完成後、放課後に部活のミーティング等や宿題に取り組む様子が見られ、より親しみを込めるために、同会として、このスペースに名前を付けようと、生徒からの募集を募った。
生徒からは、本スペースの活用を踏まえた上で、多くの個性的な名前が寄せられ、最終的に「icoro(イコロ)」に決定。
佐々木美由記委員が、100均のまな板を貼り合わせ、半田ごてで文字を焼きつけて作成した看板を、セレモニー当日に設置。他の委員たちは、看板の仕上がりに驚嘆し喜んでいた。
辻村実行委員長は、「イコロは、アイヌ語で“宝物”という意味で、生徒はもとより、地域にとっても、『大切に末永く利用できる場所であってほしい』という実行委員会の思いが込められたものになった。大々的なお披露目という状況にはならないが、機会があった場合には、その様子をご覧いただけたらと思う」と述べていた。
伊藤校長は、「このようなスペースの設置は本当にありがたい。生徒の学校生活の充実に繋げたい」と感謝した。