3月17日(水)、小樽商科大学(緑3・穴沢眞学長)では、2年ぶりとなる学位記授与式が同大体育館で挙行された。
学部学生497名と大学院(修士)修了生40名の計537名が、緑丘に別れを告げ、希望に向かって歩み始めた。
新型コロナウイルス感染症感染拡大を懸念し、昨年度は中止となったが、今年度は、卒業生を4回に分けて3密を避け、来賓や保護者の出席は自粛。式の様子をYouTubeでライブ配信し、後日オンデマンド配信で動画を公開する予定。
2回目の式は11:30から、企業法学科の卒業生117名を対象に実施され、スーツ姿の男子学生や袴姿の女子学生が会場に集まり、華やかな雰囲気に包まれた。
学生を代表して大久保麻衣さん(22)が、穴澤学長から学位記を受け取った。
穴澤学長は、「皆さんはこれから新しい環境に身を置き、当所は戸惑いもあるでしょうが、本学で学んだことは、皆さんの不安を払拭することでしょう。皆さんは自分が思っている以上に実力と潜在能力を持っている。自信を持って新しい世界に飛び込んで行ってください」とエールを贈った。
校歌が流れる中、これまでの学生生活を振り学び舎を後にした。
札幌市役所に内定した大久保さんは、「昨年は4年生なので学校へ行く機会も少なく、情報も入ってこなかった。公務員予備校もオンラインとなり、孤独感を味わった。今日は久しぶりに友だちに会えた。札幌市職員となり地域に貢献したい」と話した。
今年度の同校就職状況は、昼間・夜間主コース497名の卒業生のうち、就職希望者は461名・内定者448名・97.2%の内定率。各コース別では、昼間コース96.9%・夜間主コース100%の内定率となった。非就職者28名・進学者7名。
就職先については、公務員に57名が内定。銀行関係の金融への就職が3割届かず、情報通信関係が増えた。
大学院(修士)修了者40名の卒業生のうち、就職希望者は38名で内定者37名・97.4%の内定率。非就職者は2名・進学者0名。同大生の就職に関しては、コロナの影響は少ないと見ている。
最高齢卒業者は、商学部夜間主コースの70歳。大学院修了者では66歳が最高齢修了者となった。
◎2020(令和2)年度小樽商大学位記授与式動画配信(外部)
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