市立小樽文学館(色内1)無料展示スペースで、「小樽・札幌ゲーセン物語」が、3月28日(日)まで開かれている。
70年代に登場したテレビゲーム、その中心地であったのがゲームセンター(愛称:ゲーセン)で、80年・90年代にかけて広がり、多くの人が足を運びコミュニケーションし、名人プレイヤーも誕生した。
小樽市内でも全盛期には20店舗ほどあったゲーセンも、2000年代には、家庭用ゲーム機の浸透やスマートフォンなどの普及により、ゲームをするスタイルが変化し、ゲーセンは徐々に姿を消していった。
2019(令和元)年6月に、ディノスパーク札幌中央店が閉店。北海道で古いゲーム機が数多く、レトロゲームのメッカと言われた。
企画者が、そのアートゲームをオークションで手入し、会場に設置。来館者に無料でゲームを楽しむ時間を提供。ゲームは週代わりとなる。
今では珍しい展示物のポスターやチラシ、グッズ・パンフレットなど、当時の思い出が詰まった品々。SNSで発信したところ、沢山のマニアが協力してくれたという。
この時代のコミュニケーションツールとして活躍し、来客が自由に記入していたノートも展示。
玉川館長は、「コロナ禍のあおりもあり、ゲームセンターも閉店される状況で、消えかけていたタイムリーな話題。ゲームセンターはプレイヤーもいるが、居場所としても使われていて、多くの物語が生まれた。会場の4、50代の人が歓声を上げて楽しみ、リピーターも多く、根強いファンがいる」と話した。
企画者とゲーセンに関わった人たちとのギャラリートークを、3月20日(土)18:00から企画展会場で開催する。電話(0134-32-2388)申込で定員20名。
また、インターネットでも配信を予定している。問合せ:市立小樽文学館(0134-32-2388)。