10年目の3.11 サンモールで小樽ストリートピアノ

 

 

 小樽ストリートピアノ実行委員会(荒澤之博委員長)は、東日本大震災から10年目の節目を迎えた2021(令和3)年3月11日(木)、8都道府県15会場で同時開催される、第10回ストリートピアノでつなぐ祈りのハーモニーに参加した。

 

 14:30からサンモール一番街商店街(三ツ野篤久理事長)でセレモニーを行い、約100人が集まった。コロナ禍での開催となり、ソーシャルディスタンスを守り、マスク着用と消毒、連絡先の記入や合唱をしないなど対策が施された。

 

 同委員会では、2016(平成28)年の第5回目から参加を続け、北海道小樽の地から、東北の皆さんに鎮魂と復興の祈りを捧げている。

 

 三ツ野理事長は、「今年は新しい試みとして動画を作成し、小樽の想いを被災地に伝えようと計画している。また、自分自身の防災意識を高めるきかっけとなれば幸です」と述べた。

 

 引き続き、ストリートピアノ・メインピアニストの三浦明子さんは、「演奏するためには自身の目で確かめたいと、東日本大震災被災地へ6度訪問し、被災者の方と10年間交流を続けている。時が経つにつれて、忘れ去られていると訴えてきた。小樽の皆さんの気持ちは決して忘れていないことを、音楽に乗せて届けたい」と話した。

 

 震災発生時刻の14:46を迎え、被災地を思い黙祷を捧げた後、三浦さんによる、「ふるさと」「花は咲く」がピアノ演奏され、参加者は、心の中で想い歌い、被災地へ祈りを捧げた。

 

 市内の女性は、「私たちは遠くに住んでいるので、何も災害に遭わないで暮らしているが、被災地は今も大変なのでしょう。心の中で歌いました」と話した。

 

 荒澤実行委員長は、「皆さんの想いが、サンモール一番街商店街この場所から、東北のみならず全国の被害を受けた人に伝わったと思う。引き続き、我々もいつ起こるか分からない災害に備えつつ、また、来年もこの場所で会えることを信じている」と、参加者に感謝していた。

 

 ◎ストリートピアノでつなぐ祈りのハーモニー(外部)

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