「平成22年度アイヌ工芸品展『アイヌ-美を求める心』」開催中の小樽市総合博物館(手宮1)で、アイヌの伝統楽器や技術を学ぶ子ども体験教室が開かれている。
同展は、財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構(中村睦男理事長)主催の全国巡回展。アイヌの人たちの衣服や木彫品、生活用具、工業品など約300点を飾っている。同館では、「アイヌ文化を広く知らせたい」と、期間中、ギャラリートークや講演会、子ども体験教室などを企画。
8月7日(土)・8日(日)の2日間は、子ども体験教室「ムックリ製作」と「コースター製作」の2つの関連事業を開催。
ムックリは、アイヌの伝統楽器で、口琴と呼ばれる楽器の一種。ヒモを引きながら、舌を振動させて音を出す。
7日(土)の「ムックリ製作」午前の部では、約 25人の子供とその保護者が参加。彫刻刀を使って、長さ15cm・幅1.5cm・厚さ5mm程度の竹の裏側や周りを削り、竹にヒモを通す作業を行った。約一時間程度で、ムックリは完成し、参加者たちは、早速、音を出そうと挑戦。「びょーん、びょーん」と独特の音色が会場に広がっていた。
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