小樽市梅ヶ枝町の主婦・岩田明美さん(47)が撮影した、心温まる小樽・後志の自然の写真が、珈琲工房(住ノ江1)で展示されている。
岩田さんは、商業高校時代に写真部に所属していたが、札幌の中島公園に撮影会に行ったきり、活動の機会がなかった。その後は、カメラに接する機会もなく、四ツ葉学園で働き、ご主人と出会い結婚。現在は、ラーメン店でアルバイトをしながら撮影に勤しんでいる。
5年前に、自宅2階から見える月を写そうと、デジタル一眼レフカメラを購入。それからは、毎日、出かける時にはカメラをカバンに入れ、時間が許す限り、小樽の自然を撮影している。「全然気付かなかった小樽の素晴らしい景色を、見つけることができ、毎日が変わりました」と、毎日、街中を散策し、被写体を探している。
北海道・東北蜃気楼研究会の会員となり、アルバイトの帰りには、北防波堤に寄り、「蜃気楼が出ても、出なくても、海岸を眺めていた」。
撮影を重ね、スキルアップ。北海道写真協会小樽支部の会員になり、作品が、市内の情報誌や写真雑誌にも掲載された。6月8日に発生した蜃気楼もカメラに収め、小樽ジャーナルへも写真提供。
通っているパソコン教室の講師の紹介で、珈琲工房(住ノ江1)で写真展を開催することになった。店内壁面スペースを利用して、なえぼ公園のエゾリス、忍路の夕日、月の小樽港を出港する飛鳥Ⅱなど、小樽の街をやさしい視点から魅力的に収めたレベルの高い作品7点を展示している。
「カメラを持ってから、どの位置にお日様が昇って沈むのか、桜の綺麗さ、海の美しさ、紅葉の季節、運河の四季、雪の白さを感じ、小樽の良いところに気づくことが出来た。素人の私が、写真展を開けるとは思っていなかった。自分の写真が飾られているのを見てすごく嬉しかった。私の写真を見てくれた方には、ぜひ、小樽の街の良さを知って、その場所を散歩してもらいたい」(岩田さん)と呼びかけている。
「岩田明美ミニ写真展」は、7月14日(水)から8月14日(土)11:00~18:00(最終日17:00)まで。珈琲工房は、自家焙煎のおいしいコーヒーを飲ませることで知られている。15:00~16:00 は配達のため一時クローズする。定休日:第一日曜日。
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