小樽市(迫俊哉市長)は、仕事始めの1月4日(月)15:30から市役所(花園2)2階市長応接室で、12月末開催予定だった定例記者会見を開き、新年の挨拶と本市の取り組みの近況について述べ、「気を緩めることなく、着実に市政を推進していく所存」と決意を新たにした。
年末年始にかけて、保育所・医療機関・スナック・介護事業所で発生した新型コロナウイルス感染症のクラスターに触れ、「感染予防と経済対策の両立という難しい舵取りが求められ、引き続き感染拡大防止に全力をあげて取り組み、緊張感とスピード感を持って市政運営に取り組たい」と述べた。
この1年間で早急に取り組まなければならない4つの課題について
①小樽市港湾計画
人と物が世界を行き交う北海道日本海側拠点・小樽港を将来像として、昨年12月に策定した「小樽港長期構想」を基に、本年7月を目処に港湾計画の改訂作業を行い、魅力的で活力ある港づくりとなるよう実現に向けて事業を進める。
②公共施設再編計画
プールを含めた総合体育館と本庁舎別館は、規模や機能・コスト面など詳細について協議を進め、2021(令和3)年度中に個別の計画を策定する。
③北海製罐株式会社小樽工場第3倉庫
北運河のシンボル的なもので、1年間の猶予もらい市民の意見や経済界と連携し、活用方法を見つけたい。
④小樽看護専門学校について
昨年11月に、医療法人心優会が、2022(令和4)年度以降の学校運営について継承することとなり、事業継承にあたり校舎の確保など課題も多い。2021(令和3)年度中に解決すべき課題をクリアし、医療現場の看護師の確保、若い世代の人口定着に繋げたいとした。
質疑応答では、新型コロナウイルス感染症による石橋病院クラスター関連や、感染指定医療機関の病床について質問があった。
本日、対策本部会議を開き、同病院の看護現場は疲弊していると聞き、保健所と協議し、道に看護師派遣の要請をする準備をしているところ。
また、指定医療機関の病床も厳しい状況だと思うが、今後の対応について市長は、「状況によっては、広域搬送を視野に入れた対応が必要と聞き、そのための心がけはしておきたい」と述べた。
ワクチンに関して、国の情報では2月末に接種が始まる情報を受けているが、詳細はまだ来ていない状況で、保健所内ではどういった体制が必要なのか協議している段階と回答した。