小樽市(迫俊哉市長)は、12月21日(月)13:00から市役所(花園2)2階議場で、2020(令和2)年第4回定例会を開き、第23号非核港湾条例案以外、予定していた議案が全て原案通り可決となり、予定通り会期20日間で閉会した。
2020(令和2)年度小樽市一般会計補正予算案をはじめ、7つの予算議案と小樽市事務分掌条例の一部を改正する条例案など7つ条例案、指定化管理者関係など22の議案を可決。
◎2020(令和2)年小樽市議会第4回定例会議事日程及び会議次第(PDF)
最終日に追加提案された議案24号令和2年度小樽市一般会計補正予算は可決、小樽市公平委員会委員の選任と人権擁護委員候補者の推薦についてはどちらも同意した。
意見書案については、第1号「介護予防・日常生活支援総合事業」の対象拡大に反対する意見書(案)は、可否同数のため議長の判断により否決。住まいと暮らしの安心を確保する移住支援の強化を求める意見書(案)2号と、3・4・5号はいずれも可決。
陳情については継続審査中で、今定例会で結果が出た陳情はなく、新たに付託された21号市道築港海岸通線への信号機増設方については採択。22号ふれあいパスの現行維持を求める陳情方については、反対多数で不採択となった。
国の「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」関連予算について、事業完了に伴い13事業を減額補正し、この財源を活用して、町内会を支援する町内会活動感染防止対策支援事業費補助金や、市内宿泊事業者が宿泊者誘客のために行う宿泊料金の割引に対し、割引料の一部を助成する宿泊施設誘致促進追加事業費補助金、感染症の拡大や新たな発生に備え、感染防止用資器材を追加購入する消防職員感染防止対策事業費などを計上した。
市民団体により署名6,716筆を市議会に提出し、現状維持を強く要望したふれあいパス事業については、予算案可決により、2021(令和3)年4月バス利用に係る制度変更が行われる。
市内均一区間120円は現状を維持し、1人年間12冊までに制限し、有効期限はこれまでの1年間を無制限に、均一区間以外でも120円で乗車できたが、差額については利用者負担となるなどが見直される。
市の独自のふれあいパス事業は、70歳以上の市民を対象に1997(平成9)年からスタートしたが、2004(平成16)年には、利用者無料から100円負担に変更するなど見直しをしてきた。2014(平成26)年度に市負担額が増額。今年度はバス運賃の改定に伴う市負担の増額により、予算事業費2.5億円が見込まれるため、継続するために見直しが必要で、ふれあいパス新制度案を示し、今議会で審議された。
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