小樽双葉高校(住ノ江1・佐々木淳一校長)では、生徒の家庭や地域に協力を呼び掛け、奉仕活動部が中心となって運動靴や日用品を集め、フィリピンのミンダナオ子ども図書館(松居友館長)宛てに、支援物資を送っている。
2008(平成20)年に、市民ボランティア団体ワールドフレンズを通し、ミンダナオの子どもたちに運動靴の寄贈活動から始まった取り組みで、昨年の11回目を最後に同団体が解散し、12回目の今回は同校単独の支援活動となった。
例年ならば、修了式がある3月に実施していたが、今年は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、休校が続いたため活動が中止となっていたが、12月11日(金)16:00から同校会議室で、発送用支援物資の箱詰め作業を行った。
引退した3年生を含む奉仕活動部員と生徒会から約30名が集まり、片山智和顧問の説明後、作業に取り掛かった。
集まった支援物資は、阿部建設から古い作業服の寄贈を受け、長橋小学校からは子ども用の新品運動靴、各家庭からリュックや文房具・日用品、オーセントホテルからはシャンプーとリンスなどの協力があり、約3,900点が集まった。
ひとつひとつ箱に送り先を書き、数を数えて隙間なく箱詰めし、入れた物を書いたリストを箱に貼るなど、梱包作業に精を出した。
奉仕活動部の濱田珠寿部長(2年)は、「3月に送るはずがコロナで出来なかった。ミンダナオの人たちも困っているかもしれないので、今日送る作業が出来て嬉しい。貢献できて良かった」と話した。
片山顧問は、「3月の修了式に実施していたが、臨時休校が続き出来なかったが、3年生が卒業する前に送ろうと冬休み前に計画した。これまではワールドフレンズを通して送っていたが、今回から独自に支援物資を届ける」と安堵した様子だった。
今日梱包した物資は、12月12日(土)に集荷予定で、ミンダナオに届くまで3ヶ月以上かかる。2箱の送料が20,800円と高額なのが悩みで、今回は活動費から捻出した。今回送れなかった支援物資は、来年3月の修了式を予定している。
奉仕活動部は、教育委員会からの依頼で子ども体験や、赤い羽根共同募金などの募金活動、交通安全運動などに協力している。
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