2020(令和2)年歳末特別警戒(12/10~31)の実施に合わせ、大型商業施設においての消防活動の点検と、非難口や避難経路が確保されているかなどに、小樽市消防本部では消防署長の特別査察が、10日(木)9:30からウイングベイ小樽(築港11)で行われた。
広く市民に火災予防に関心を持ってもらおうと、配布物を手渡しながら、1番街荷捌場で消防活動の点検を行い、その後、同小樽内の1番街~5番街で特別査察を実施した。
消防活動の点検には、消防職員18名が大型水槽車と消防はしご車を使い、大型施設での火災発生時の消防部隊の活動を、より迅速・的確なものにするために行われた。
はしご車のはしごを伸ばした消防活動や施設にある連結送水官、大型水槽車を使用した訓練、消防隊員による降下訓練を行い、日頃の訓練の成果を発揮。
特別査察は、浪岡郁夫消防署長をはじめ、職員7名が参加し、株式会社小樽ベイシティ開発総括部店舗管理課・石川聖晃チーフ、同岩本春樹課長、イオンディライトセキュリティ株式会社道南営業所小樽警備隊・淺見啓隊長が同行した。
石川チーフが、店内の避難口や避難経路、消火器や防火戸などがある場所を案内し、来館者の避難経路の確保や消防用設備等の維持管理状況について確認した。
浪岡署長は、「年末年始は多くの人が来館する機会となり、12月10日からの歳末特別警戒の一環で行われた。安全を守るために事前に点検する。暖房器具の側に燃えやすいものを置かない、住宅用火災報知機の設置も同時にお願いしたい」と述べた。
これらの施設では、年末年始繁忙期を迎え、そのために商品が通路に陳列されるなど、消防用設備を遮っていないか、避難経路は確保されているか、2〜3日かけて査察が行われる。市内の対象施設は約4,000軒あり、消防本部では計画を立てて実施する。
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