小樽市議会第4回定例会 共産・公明・無所属が質問

 2020(令和2)年小樽市議会第4回定例会は、12月8日(火)13:00から、市役所(花園2)3階議場で、会派代表質問2日目が行われ、共産党・酒井隆裕議員、公明党・横尾英司議員、無所属の中村岩雄議員・小池二郎議員・前田清貴議員が質問に立った。

 

 酒井議員は、新制度案が示されたふれあいパスについて質問し、駆け込み提案して市民が知らないうちに制度の変更を決めてしまう魂胆か?、なぜ今議会で見直しを決めるのか?、公約で継続すると言って有権者をだましたのか?、怒りが強くなり議事進行を求められる場面もあった。

 

 迫市長は答弁で、2014(平成26)年に利用状況調査し、2017(平成29)年度以降懇談会を行い、調査や意見交換を行った。勉強会を開催し、意見をもらい方針を固め、今定例会に見直し案を提案した。

 

 見直し内容を市民周知するため、11月9日にHPに掲載。今後は、来年度の予算案を提出し、議決された場合、1月から広報おたる等を利用し早目に市民周知を考えている。

 

 過去の調査や関係団体との意見聴取を行なった結果をもとに、制度のあり方を総合的に判断したため、改めて利用者からの意見を聞く考えはない。

 

 2021(令和3)年から円滑に事業を実施するためには、2月に事業者と契約締結を行い、今年度中に交付を行う必要がある。

 

 ふれあいパス事業は、社会参加と生きがい作りの創出を促進することを目的としている。持続可能なものにするために見直しは止むを得ないと判断し、理解を求めた。

 

 道道小樽環状線JR塩谷駅付近に設置されている押しボタン信号機の撤去方針について、小樽警察署からは、公安委員会が定める信号機設置の指針に基づき、信号機設置の条件の自動車等の交通量や歩行者の横断者数が基準に満たないことから撤去対象として検討。

 

 地域住民の反対の声は、撤去により危険性が高まるのではないかとの不安の表れであり、地域の要望は理解できる。

 

 同線の交通状況については、車両交通量が少ない反面、スピードを出して走行する車両が多いと認識。市からの信号機存続要望については、小樽警察署に地域住民からの撤去反対の意見が多いことを踏まえ、住民の声を充分聞いた上で、判断をしてもらうよう伝えたいとした。

 

 横尾議員は、新型コロナウイルス感染症の対策について質問。

 

 発熱者相談センターの設置目的は、インフルエンザとの同時流行に備え、発熱者等の相談窓口を保健所から外部に委託することで、相談体制の拡充を図り、保健所の疫学調査・感染者の体制強化を目的とした。

 

 設置後の保健所は、市民や医療機関からの発熱等の相談業務が大幅に減り、陽性者や濃厚接触者への疫学調査に、より力を注ぐことができるようになった。

 

 発熱者相談センターの相談件数は12月6日現在で551件。かかりつけ医の数は把握していない。

 

 学校でのクラスター発生で陽性者の急増により、疫学調査の数も増え、結果的に全体の業務量に変動はない。

 

 濃厚接触者の定義については、国が示す積極的疫学的実施要領で感染可能期間に接触した者のうち、患者と同居あるいは長時間接触があった者と定義。

 

 濃厚接触者に該当するか否かについては、家族構成や接触状況、感染可能期間に会食などの感染リスクが高まる場面があったかなどについて、丁寧に聞き取り調査を行い総合的に判断している。

 

 市内の陽性者の傾向は、10月以降、札幌市など近郊地域における職場や学校での陽性者との接触によるものが、顕著に増加している。感染リスクのある割合は、7割から8割程度に推移している。

 

 学校における教職員や生徒の濃厚接触者へのPCR検査対象者は、学校かどうかに関わらず、国が示す積極的疫学調査実施要領により判断し、基本的に学校であっても変わることはない。差別や偏見は絶対にあってはならないと述べた。

 

 9日(水)は、松岩議員・高野議員・中村(誠吾)議員・小貫議員・秋元議員による一般質問が行われる。

 

 ◎小樽市議会本会議(外部)

 ◎R021208小樽市議会本会議1(YouTube)

 ◎R021208小樽市議会本会議2(YouTube)

 ◎R021208小樽市議会本会議3(YouTube)

 ◎関連記事