昭和の小樽を振り返る企画展 総合博物館

 小樽市総合博物館(手宮1)本館2階企画展示室で、企画展「あの日に帰りたい〜ノスタルジア・ヲタル」が11月21日(土)から始まり、JR小樽駅周辺から花園エリアにかけての中心市街地の戦後から昭和50年代を、マッチ箱や包装紙のコレクションなどから紹介している。

 

 観光物産プラザ内「喫茶一番庫」マスターの佐々木一夫氏のコレクションのマッチ箱・包装紙などや当時の写真、今年6月に閉店した「カクテルハウスエーワン」マスターの佐藤泰氏寄贈の新着資料と併せて約660点を8章に分け、昭和の小樽が詰まった企画展となっている。

 

 JR小樽駅前周辺のビル建設前の様子から、昭和40年代後半から駅前再開発事業によって、3つのビルの建設が相次ぎ、様変わりした様子や、1966(昭和41)年に完成した、小樽随一の繁華街・都通りアーケード、現在ひらがな表記のあまとうが、当時“甘党”と漢字を使った包装紙やマロンコロンに貼られたシール、御進物と御土産の「ほてい屋」や「白方商店」の包装紙などを、大勢の人で賑わう当時のアーケード内の写真とともに紹介している。

 

 小樽のデパート街の銀座一番街には、丸井今井小樽支店やニューギンザ、大國屋デパートが並び、3つのデパートの懐かしいマークに、当時の思い出が甦る市民も多い。

 

 小樽の代表的飲食店街だった花園銀座界隈を、佐々木氏のコレクションのマッチが再現し、バーやスナックなど様々な店舗があったことが伺える。

 

 町のアクセサリーの役目となるアーチや街灯も紹介し、昭和の魅力に浸ることができる。

 

 担当の菅原慶郎学芸員は、「皆さんの記憶にある懐かしい小樽の展示を、喜んでもらいたいと企画した。昔の繁栄に思いを馳せ、未来を考えてもらえればと思う。ぜひ知っている小樽を懐かしんでください」と来場を呼びかけている。

 

 企画展「あの日に帰りたい〜ノスタルジア・ヲタル」

 11月21日(土)~令和3年3月28日(日)9:30~17:00

 火曜日(祝日の場合は翌平日)・年末年始(1/29~1/3)休館

 入館料:一般300円、高校生・市内在住70歳以上150円、中学生以下無料

 総合博物館(手宮1)2階企画展示室

 

 ◎博物館本館企画展(外部)