観光道徳の高揚、観光地美化及び観光客に対する接遇など、ホスピタリティの向上を図り、北海道観光の振興に寄与し、顕著な功績のある団体・個人を表彰している北海道が、小樽運河の清掃ボランティアを年50回ほど行っているCanal Clean Teamを、2020(令和2)年度の表彰とした。
同チームは、SNSを活用して活動や環境美化をPRし、市内外からボランティアが集まり活動に参加し、小樽のまちを愛する人を育むことに寄与したなどが評価された。
11月20日(金)10:30から、小樽市役所(花園2)2階市長応接室で、北海道後志振興局・北谷啓幸局長、迫俊哉市長、小山秀昭副市長、同チーム中澤義範代表とメンバー4名が出席し、知事感謝状伝達式が開かれ、木製の感謝状が手渡された。
感謝状には、「かねてからホスピタリティの向上に深い理解を示され、永年にわたり観光資源の保護や観光地の環境美化などに積極的に取り組まれ、本道の観光振興に寄与され、ここに深く感謝の意を表します」と書かれている。
同チームは、2011(平成23)年6月に、小樽商科大学OBの湯山拓朗さんが毎週土曜早朝に始めたのをきっかけに、妙見川河口付近を中心とした運河周辺や街中のゴミ拾い・冬季の砂まきや歩道の除雪など、「出来る時にできることをやる、みんなで楽しく」をモットーに活動を続け、現在、5歳~61歳・約20名のうち6~8名ほどが、毎週土曜日6:30から1時間かけて清掃活動に参加。活動日数は年50回に及び、来年6月に10年を迎える。
中澤代表は、「清掃活動をSNS等で知らせることで、捨てる行為が減り抑止に繋がった。一緒に活動する仲間が増えることが一番嬉しい」と話した。
歓談の中でこれまでの活動を振り返り、ゴミはどこからか流れて来るのか、川伝いに歩いて確かめた話や、通常1日の活動で20袋前後のゴミが集まるが、土嚢の袋約70個分のゴミが集まったこともあったという。
同チームは、2013(平成25)年に第20回小樽市都市景観賞、2014(平成26)年第1回道新地域げんき大賞を受賞している。
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