2月24日(水)に開会した小樽市議会第1回定例会で、山田勝麿市長は、「市政運営の責任者として、深くおわび申し上げますとともに、その責任を痛感しております」と、高額療養費の6,700万円の未請求問題について、初めて陳謝した。
市長は、議案の提案説明の冒頭、「私の所信を述べる前に、このたびの福祉医療助成に係る未請求問題についておわび申し上げます。本来行うべき業務を怠ったことは、まったく弁解の余地のないものであり、その結果、市に損害を与えたことは許されるものではなく、誠に遺憾なことであります。
市政運営の責任者として、市民と市役所がこれまで築き上げてきた信頼関係を著しく損なう事態を招いたことに対しまして、深くおわび申し上げますとともに、その責任を痛感しております。
先日開催されました厚生常任委員会におきまして、この件の経緯、経過について説明申し上げましたが、現在、副市長を委員長とする調査検討委員会を設置し、関係職員の事情聴取を行い、原因究明に当たるとともに、再発防止のための対策や市の損失に対する補てんの方法等について検討を進めております。これらの内容が固まりましたら、私を始め関係する者の責任について明らかにし、この間の検討経過等につきまして、別途説明させていただきたいと思います。
このようなことが二度と起きることのないよう再発防止に努め、市民の皆さんとの一日も早い信頼回復に努めていく所存であります」と述べた。たった一度しか頭を上げず、用意した原稿を棒読みした。
同定例会には、この6,700万円のうち道に返還する3,400万円が予算計上されており、3月4日(木)から12日(金)までの7日間の予算特別委員会の中で、1日集中審議が行われる。
◎関連記事