北海道勧仁塾道場(山村弘一会長)は、急遽帰国することになった同塾生でALTのエリス・マックス・バートン氏(25)に、帰国前日の9月8日(火)18:00から、小樽市総合体育館(花園5)第2体育室で、初段免状授与式を行った。
同氏は、2018(平成30)年7月30日に、オーストラリアから来樽し、銭函中学校と桜町中学校で、外国語指導助手(ALT)として勤務する傍ら、オーストラリアで習っていた空手を、在日中の2年間、同道場で練習に励んでいた。
この間指導してきた山村会長(師範)は、2019(令和元)年6月30日に取得した初段の免状を、帰国前に渡そうと企画。塾生が見守る中、会長から免状と色紙が贈られた。
同氏は、「2年間の短い期間ではあったが楽しかった。空手を学びながら日本語の勉強にもなった。日本の空手は怖くて大変そうに思っていたが、やってみると、みんな意外と楽しく元気に一生懸命に練習している。
オーストラリアでの練習はリラックスしているので、みんなの一生懸命に練習する姿を思い出して空手を続けたい。山村師範は一番厳しくて優しい人。一生懸命教えてくれた。師範が教えてくれなかったら初段まで頑張れなかったと思う。ありがとう、また戻ってくる」と別れを惜しんだ。
山村会長は、「一生懸命に頑張っていた。またいつでも帰っておいで」と声をかけた。
同氏は、オーストラリアで剛柔流(ごうじゅうりゅう)を、日本では松涛館流(しょうとうかんりゅう)を学び、どちらも空手の4大流派のひとつで、オーストラリアでは盛んなスポーツのひとつ。
帰国後は進学し、高校の日本語と社会学の先生を目指す予定。