小樽市議会第3回定例会は、9月8日(火)13:00から代表質問2日目が行われ、立憲民主党の面野大輔議員と共産党の高野さくら議員、無所属の中村岩雄議員が質問に立った。
面野議員は市立病院クラスターについて質問。
並木病院局長は、「8月18日に最初の陽性者を確認。発生したクラスター29名のうち、9月4日時点での当院分では、入院患者12名・職員14名、合計26名の陽性を確認した。当院で入院継続者8名・札幌の医療機関へ入院5名・札幌市内の宿泊施設療養が13名。その後、治療や療養終了後は、順次自宅で経過観察に移行している。
8月29日までに、当院の関係者1,020名全員のPCR検査を行い、感染状況を確認し、クラスター発生の3階東病棟の患者は、26日までに他の病棟へ移し病棟を閉鎖。職員は出勤停止し、2週間自宅で経過観察とした。
誹謗中傷や風評被害については、インターネット上の掲示板の書き込みや、当院職員というだけで、家族であることから出勤停止の事例がある。より正確な情報を発信し、改めて個人情報の管理や守秘義務について徹底する。
再発防止策は、出勤前日の夜と出勤前に検温し体調を確認。サーモグラフィーの台数を増やす準備を進めている。
これまで新型コロナが疑われる症状がある場合は、保健所の帰国者接触者相談センターで相談するようポスター等で周知し、今後は、陰圧装置を備えたテントの購入を予定している
再びクラスターを発生させないことが大前提で、今後に向けて今回の経験に基づいた発生時のマニュアルを作成する必要がある。緊急以外の入院患者は受け入れを中止している」と答弁した。
高野議員は、「制限なしから年間12冊とし、対キロ運賃も利用者負担となるふれあいパス事業について、冊数制限を復活させるのか」と質問。
見直しについては、限られた財源の中、継続するために必要な措置案を示した。冊数制限について、本市の財政状況では、これ以上の負担増は困難で止む終えない。この制度の目的は、高齢者の社会参加を支援するもので、日常の外出全般の移動を保障するものではなく、制度の目的や総合計画の内容に反していないとした。
中村議員は、今後の検査体制について質問。
貞本保健所長は、「検査受託医療機関6ヶ所は全て診療所で、機器の整備などを進める。10月から保健所での抗体検査が可能となる。
医療機関で感染が疑われる人は、帰国者接触者相談センターで相談し、濃厚接触が疑われると保健所で検査。濃厚接触者で入院が必要になる場合は市立病院で検査しているが、これからは、保健所を通さなくてもできるシステムを、国で構築しようとしているため、今後体制を整備したい」と回答。
保健所の行政検査は、国が2分の1を負担。検査数が増えると市の財政負担は大きくなる。
その他、先議分の議案第1号を採決し、賛成多数で可決とした。
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