小樽市(迫俊哉市長)は、8月25日(火)14:00から、市役所(花園2)2階市長応接室で、市長臨時記者会見を開き、2020(令和2)年小樽市議会第3回定例会に提出予定の議案等について説明を行った。
25日に招集告示、9月1日(火)に提案説明する3定提出予定議案は、補正予算関連7件・決算関連議案14件・条例案1件、そのほか報告案件や人事案件等を予定している。
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用した本市独自事業第5弾は、56の事業の予算を計上した。
1.感染拡大防止策の医療提供体制の整備及び治療薬の開発は17事業で、感染対策のために、救急車内でウイルス拡散防止のためのアイソレーターや多数の軽症患者を医療機関へ転送するための車両等を購入する。
2.雇用の維持と事業の継続は10事業。感染への不安を感じながら、相当程度の心身に負担がかかる中で事業に従事した保育士等(5万円・685名)や放課後児童クラブ支援員等(3万円・156名)に慰労金を支給する。
3.新たな取組に対する支援等は5事業。幅広く市民への消費を喚起するために、プレミアム付商品券1万3千円分を1万円で販売。5万冊発行を予定。
小樽市総合博物館(手宮3)1階に日本遺産「炭鉄港」展示施設の整備と、プラネタリウム換気、投影システム等を更新する
4.強靭な経済構造の構築は18事業。GIGAスクール学校関係やWeb会議ができる環境や、遠隔地からの庁内システム接続への対応等ICT化関係を整備する。
この他、補正予算として、小樽市教育委員会庁舎を旧小樽商業高等学校校舎に移転に伴う改修工事費68,326,000円、バスロケーションシステム導入事業費補助金60,000,000円、まるごと小樽プレミアム付商品券事業費700,000,000円の3つを先議することとした。
補正予算の規模は、一般会計で15億9,579万円、特別会計で4億3,339万円、企業会計で3億1,650万円、合わせて23億4,568万円となる。
2019(令和元)年度の決算について、一般会計では、実質収支は1億4,033万円の黒字、実質単年度収支では5億1,728万円の赤字で、4年連続の赤字となり、依然として厳しい財政状況。
これまでになかった特徴のひとつとして、テレワークを活用したモニターツアー等移住施策や小樽市総合博物館の改修、学校や議会でのICT化、救助を強調させた消防隊体制の整備などを盛り込んだ。
今後は、消費喚起・需要喚起という、次のステージを見据えた経済対策に力を入れていきたいとした。