「銭函海岸の自然を守る会」(後藤言行代表)は、2月6日(土)14:00~17:00、小樽市生涯学習プラザ・レピオ(富岡1・稲穂小学校内)で、シンポジウム「銭函自然海岸の貴重さと保全の重要性」を開く。
同会は、「日本風力開発株式会社」(東京都港区・塚脇正幸代表取締役社長)が、銭函4・5丁目の石狩砂丘(新川河口から石狩湾新港西端まで・銭函4、5丁目)に、高さ100mの風力発電機20基を設置する計画に反対している。関連記事
「この海岸(自然砂丘)がいかに貴重なものであるかを、一人でも多く人に知っていただくことが大切」と、入場無料でシンポジウムを開催することにした。
北海道昆虫同好会会員・日本鞘翅学会会員の小林英男氏、日本野鳥の会小樽支部の梅木賢俊支部長、北海道大学大学院農学研究科園芸緑地学講座の松島肇氏の3人をパネリストに迎える。「石狩湾の海浜地帯における昆虫たち」、「銭函海岸の野鳥」、「銭函海岸は役に立たない荒地か?保全が求められる理由」などをテーマに、銭函海岸の貴重さを訴える。
シンポジウム「銭函自然海岸の貴重さと保全の重要性」は、2月6日(土)14:00~17:00。入場無料。問合せ:0134-29-3338 銭函海岸の自然を守る会。
後藤代表は、「1月8日の小樽土木現業所との会談に続き、26日に小樽市企画政策室の主幹と会談を持ちました。会談が終わろうとするころ、風力開発会社は昨年の7月31日付で、既に補助金の交付を受けていることが分かりました。7月31日に交付が決定したということは、5月29日の申請締切日の前に『地元調整が済んでいる』との小樽市長の意思表示がなければなりません。それまで『住民の意見を聞け』とか『健康被害について調査せよ』などの要求にのらりくらりと対応し、時間切れ寸前にこのような事実を明らかにする不誠実さは、改めて追及しなければならないと思っています。こんなことが平気で起きるのが小樽市と言う自治体なのです」と指摘する。
市は、「意見書は、風力発電は、自然エネルギーへの貢献が出来るもので、計画では蓄電器も併設されるので先進的なものと思っている。建設工事で、地元の建設会社も入ることが考えられ、地元経済のためにもなる。市の第6次計画で、石狩地域は、エネルギー関連の企業を誘致するところとしているので、期待をしている。ただし、環境関連の事案もあり、関係団体などに誠意を持って対応してもらいたいという内容となっている。事業者も環境アセスをやって考えながら進めていくと思う」(企画政策室)としている。
◎新エネルギー等事業者支援対策事業